「自分らしさをデザインする。」をコンセプトに、ビジネスパーソンのためのパーソナルプロデューサーとして大活躍されている唐澤さん。現在のビジネスパーソンに必要なスタイリング、プレゼンテーション、そして知性などについてうかがいました。(聞き手:猪口真)
では日本語を腹式発声で話すためにはどうしたらよいでしょう。私たちアジア人は平たい顔をしているので、口を縦に開けないと良い声も出ないし、豊かな表情もでません。ボイストレーニングでは口を縦開きにすることを学んでいただきます。発声と表情は連動しています。腹式発声にすることで顔の表情力も増すからです。
ボイストレーニングは体を鍛えるところから始まります。からだは楽器なので、からだが硬いと硬い声になり、股関節が固まっているとそれなりの声になります。上半身を柔らかくして、下半身はしっかりと地に足がつく。まさに楽器と一緒です。グランドピアノを置いた床が頑丈でないと、それなりの音になってしまいます。からだをしっかり鍛えて、その上で発声、さらにドラマセラピー理論で心理の世界で表現をします。(ドラマセラピーはスピーチのトレーニングとして採用している自己演出のメソッドのひとつ)
猪口 心理の世界ということは、イメージするということですか。
唐澤 例えば、「あそこのラーメン美味しかったんだよね」と話す時に、ラーメンをしっかりイメージする。ラーメンの温度感や舌触り、香り、麺の硬さなどをきちんと描いて話をすれば、相手にもその映像や五感が届きます。そういう力を私達は持っているのです。男の人は映像を浮かべるのが苦手ですね。日常生活では文字や数字しか頭にないので映像が描けないようです。原稿の文字を読んで社員の前で話をしたり、株主総会でも原稿を読んだりしていたら、絶対に伝わりません。
猪口 私が映像の仕事をする時でも、原稿を読むのではなく世間話のスタイルで進めることが多いのですが、自分の言葉で話さないとだめですよね。
唐澤 原稿は基本的になしにしたいのですが、間違ってしまうと困るという広報の意向もあるので、プロンプターを使っています。その場合は、ちゃんとイメージを浮かべるようにお伝えしています。
猪口 講演や演説をするときに、まったく準備せず、その時に感じたことを話すという人もいます。
唐澤 引き出しがたくさんあるからそれができるのでしょう。日本の社長の皆さんは仕事ばかりしてきた人が多いので、引き出しが少ないかもしれない。人生を多方面で楽しんでいないように感じます。
猪口 私もたまに会合やパーティーに参加することがありますが、おっしゃるように会話が弾まないですね。お互い趣味の世界が狭くて、どこの飲み屋がいいとか、どこのゴルフ場がいいとかそれぐらいしかない(笑)。
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