基盤のないところから独立し、苦労を重ねながら、現在は企業の人材獲得、大学・大学院のキャリア支援、面接官や人事評価社研修、メンタルヘルス研修等の分野で幅広く活躍。人とコミュニケーションの「戦略的活用」を掲げ、人と組織を支援し続けています。 インサイトナウの記事から大きく変わったと語る増沢さんにお話しを伺いました。(聞き手:猪口真)
お相手:増沢 隆太様
東北大学特任教授
人事コンサルタント/産業カウンセラー
株式会社RMロンドンパートナーズ 代表取締役社長
猪口 今回はコミュニケーションやキャリアの専門家でいらっしゃる増沢さんに、今のキャリアデザインの課題とアドバイスをお伺いできたらと思っています。
増沢 私は人事コンサルタントを名乗っていますが、そもそも人事の経験がありません。ですから人事制度等の手続的なことは範疇外で、コミュニケーションや採用、組織づくりなどが私の専門領域になります。研修も、コミュニケーションやモチベーションはどの会社でも必ずニーズがあります。そういう意味では、人事での自分の経験を活かすというより、いわゆる人事専門ではない部外者だからこそ言えることがあるというのが私の切り口です。
猪口 とはいえ、人事の経験がないままのチャレンジは、苦労も多かったのではないですか。
増沢 私はどちらかというと裏方の人間で、コンサルタントになる前はマーケティングをやっていて、広告を作る側、プロモーションを作る側でした。独立して、コンサルティングだけでは正直食べていけない、このままいけば確実に倒産するというところまでいき、何でもやらなければならない状況になりました。それから、キャリアコンサルタントの養成という仕事が広がりました。
猪口 どのようにご自身をPRされていったのですか。
増沢 たまたまインサイトナウで記事を募集しているのを知って、応募し、採用していただくことになりました。そうしているうちにマスコミから声がかかり、表に出るようになっていきました。今でも覚えています。最初にスポーツ紙に掲載され、次はテレビに呼ばれて露出するようになりました。今でも媒体露出は私の中ではかなり大事な仕事です。そのきっかけとなったのがインサイトナウで、参加させていただいたことで私の人生は大きく変わりました。インサイトナウから記事が転載されて広がっていくことで、存在感を示すことができます。大変ありがたいことです。
猪口 ありがとうございます。赤字の太字にしておきたいところです(笑)。独立は、マーケティングの仕事をしようと思ってされたのですか。
増沢 最初は純粋に人事コンサルタントとして独立しました。人材紹介とコンサルティングをセットでやったのですが、なかなかコンサルの依頼はなく、ほとんどの売上は人材紹介でした。2年目ぐらいまではこれなら何とかなりそうだと思っていたら、リーマンショックにぶつかり、大ピンチになりました。
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インサイトナウ編集長対談
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