/大所高所に立つ、とか、大局を見る、とかいうと聞こえがいいが、おそらくそれではその内部にうごめく圧力の高まりや、それらが引き起こす次の破局的な変革を読み取れない。昨今の、漫然たる日本の経済政策、企業の経営方針を見るにつけ、もっと繊細にモナドロジー的な分析考察で、先を読むことが求められるのではないか。/
すでにジョン・ロックが諸個人からマクロ的な政権を樹立する社会契約論、そして、それを転覆させる革命是認論を展開していたが、カントが主観に実践理性というモナド的な意志と行動を与えることによって、ドイツ観念論として、革命の時代に、フィヒテ、シェリンク、ヘーゲル、そしてマルクスと、ミクロとマクロの力のせめぎ合いが論じられるようになった。
大所高所に立つ、とか、大局を見る、とかいうと聞こえがいいが、おそらくそれではその内部にうごめく圧力の高まりや、それらが引き起こす次の破局的な変革を読み取れないのではないか。昨今の、漫然たる日本の経済政策、企業の経営方針を見るにつけ、もっと繊細にモナドロジー的な分析考察を行うことで、先を読むことが求められるのではないか、と思う。
哲学
2022.03.08
2022.04.03
2022.04.14
2022.06.23
2022.09.15
2022.11.02
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2023.03.24
2023.05.13
大阪芸術大学 哲学教授
美術博士(東京藝大)、文学修士(東大)。東大卒。テレビ朝日ブレーン として『朝まで生テレビ!』を立ち上げ、東海大学総合経営学部准教授、グーテンベルク大学メディア学部客員教授などを経て現職。