コロナ過に襲われた初の就活となった21卒(2021年3月卒業の現/・学部4年/修士2年)の就活は、7割以上の内定状況とのこと。受け入れる企業も安心して10/1の内定式を迎えられます・・・か?!本当に大丈夫!?大「内定辞退」発生のリスクは?
そうしたことにならないための策はあるでしょうか?
地味で申し訳ないのですが、地道にコミュニケーションを重ねることによる信頼感醸成しかないと思っています。昨年ある大手メーカーの人事課長が内定者にパワハラをして、その学生が自殺するという事件がありました。内定者を社員同様に拘束し、厳しい言葉でプレッシャーをかけ続けるという、本来人事に関わる者であれば考えられないハラスメントなのですが、そうした会社では「デキル人事」扱いだったのでしょう。
ゴリゴリに内定者を引きずり回して、社風に慣れさせるというのはもはや不可能です。コンプライアンスを広めるべき人事自らコンプラ違反のハラスメントを働くなど、社長の経営責任だと私は思います。そうならない、信頼感を生み出せるコミュニケーションをぜひ実行してほしいのです。
無茶な課題漬けやSNSのログインチェックなど論外です。入社前からそんなプレッシャーをかけてくる会社は、入社すればブラック労働まっしぐらなことがバレるでしょう。実際にブラックな労働環境かどうかではなく、そうした思考がブラック労働を尊重し、ハラスメントなどのコンプライアンスに反する行為を「仕事ができるから仕方ない」としてしまう社風がバレるのです。
キャリア相談で複数内定先の会社選びの相談が来るたびに、今年の内定者リテンションは例年以上に重要かつ、厳しいものになると感じている日々です。
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2021.10.02
2021.12.08
株式会社RMロンドンパートナーズ 東北大学特任教授/人事コンサルタント
芸能人から政治家まで、話題の謝罪会見のたびにテレビや新聞で、謝罪の専門家と呼ばれコメントしていますが、実はコミュニケーション専門家であり、人と組織の課題に取組むコンサルタントで大学教授です。 謝罪に限らず、企業や団体組織のあらゆる危機管理や危機対応コミュニケーションについて語っていきます。特に最近はハラスメント研修や講演で、民間企業だけでなく巨大官公庁などまで、幅広く呼ばれています。 大学や企業でコミュニケーション、キャリアに関する講演や個人カウンセリングも行っています。