/希望する結果から逆算して、水路の分岐点を見つけ、そこを深くしっかり掘ること。そこから流れ出させることさえできれば、あとは結果まで一直線だ。どこからなら選択を変えられるのか、自分の毎日の生活構造をよく考えてみよう。/
そのためには、二つ。一つは、毎日の循環がまちがった流れに入るはるか手前で、何重にも堰き止めること。目の前に麻薬を差し出されてからでは、やめようでやめられるわけがない。浮気でも、借金でも、ギャンブルでも、スマホでも、テレビでも同じ。いったんそれに手を出したら最後、きみの時間、きみの人生を喰い潰して、いよいよダメにする。だから、これをくい留めるには、これを遠ざけるくらいではムリ。それよりもずっと手前、まったく関係ないくらいのところで、別の水路へ生活を流さないといけない。
そして、もう一つは、このためにも、希望する結果から逆算して、水路の分岐点を見つけ、そこを深くしっかり掘ること。そこから流れ出させることさえできれば、あとは結果まで一直線だ。それが早寝早起なのか、まず冷静に人の話を聞いて実行してみることなのか、どこからなら選択を変えられるのか、自分の毎日の生活構造をよく考えてみよう。
(by Univ.-Prof.Dr. Teruaki Georges Sumioka. 大阪芸術大学芸術学部哲学教授、東京大学卒、文学修士(東京大学)、美術博士(東京藝術大学)、元テレビ朝日報道局『朝まで生テレビ!』ブレイン。専門は哲学、メディア文化論。最近の活動に 純丘先生の1分哲学、『百朝一考:第一巻・第二巻』などがある。)
哲学
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2020.07.27
大阪芸術大学 哲学教授
美術博士(東京藝大)、文学修士(東大)。東大卒。テレビ朝日ブレーン として『朝まで生テレビ!』を立ち上げ、東海大学総合経営学部准教授、グーテンベルク大学メディア学部客員教授などを経て現職。