本当に金融機関のATMには硬貨の取り扱いが不可欠だろうか

画像: MIKI Yoshihito

2018.05.16

経営・マネジメント

本当に金融機関のATMには硬貨の取り扱いが不可欠だろうか

日沖 博道
パスファインダーズ株式会社 代表取締役 社長

厳しい経営環境を迎えている金融機関のコスト削減の対象の一つがATM。本当に今のような高機能、特に硬貨の取り扱いが必要なのだろうか。メガバンクによる共通化を機に、再考の余地はありそうだ。

だからといって弊社が実際にコンサルティングすることになったとしたら、「ATMで硬貨の取り扱いを止めましょう」という結論を下しそうかというと、それはまた別問題だ。

なぜなら銀行における最大の問題はATMのコストではなく、色々な設備そして人件費にべらぼうに高いコストを掛けている割に儲からないことだからだ(友人から聞いた話によると)。

もし正しい内部数字をもらえば、例えば「有人店舗を大幅に削減、および空中店舗化(ビルの1階の路面店ではなくする)し、その代わりに大半の利用者向け業務は路面設置のATMでできるように、むしろATMはより高機能化すべし」という結論になるかも知れない。つまり「ATMでの硬貨の取り扱いは継続すべし」という反対の結論になる可能性があるということだ。

この記事の趣旨を誤解されているかも知れないので、念のために申し添えておく。

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日沖 博道

パスファインダーズ株式会社 代表取締役 社長

パスファインダーズ社は少数精鋭の戦略コンサルティング会社です。「新規事業の開発・推進」「既存事業の改革」「業務改革」の3つを主テーマとした戦略コンサルティングを、ハンズオン・スタイルにて提供しております。https://www.pathfinders.co.jp/                  弊社は「フォーカス戦略」と「新規事業開発」の研究会『羅針盤倶楽部』の事務局も務めています。中小企業経営者の方々の参加を歓迎します。https://www.pathfinders.co.jp/rashimban/         代表・日沖の最新著は『ベテラン幹部を納得させろ!~次世代のエースになるための6ステップ~』。本質に立ち返って効果的・効率的に仕事を進めるための、でも少し肩の力を抜いて読める本です。宜しければアマゾンにて検索ください(下記には他の書籍も紹介しています)。 https://www.pathfinders.co.jp/books/

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