応募が殺到する求人票を書くために。自社の「SWOT分析」を実施しよう

画像: HRレビュー

2015.08.19

組織・人材

応募が殺到する求人票を書くために。自社の「SWOT分析」を実施しよう

HRレビュー 編集部
株式会社ビズリーチ

応募が殺到する求人票を書くためには、自社が伝えたいことを羅列しても届けたい相手に伝わらない可能性があります。 求める人材が欲しいと思うであろう情報を見極めるためには、まず「人材要件定義」と「自社分析」が必要です。今回は経営分析で使うフレームワークの「SWOT分析」を使った「自社分析」方法をご紹介いたします。

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W(弱み)

・競合T社と比較してブランド認知が弱い

・管理職が育っておらず、組織マネジメント力が弱い

・事業の柱がひとつしかなく、次の柱を育てなければならない

O(機会)

・PCからスマートデバイスへ移行するインターネットインフラの変化

・海外市場、アジア圏での成長機会

T(脅威)

・競合T社の価格攻勢により、相対的に自社商品価値が下がっている

・海外から自社主力商品と同様の商品が入り始めている

・競合S社が自社の従業員をターゲットに採用活動をしている

こうして導き出した弱みと脅威を払拭し、強みや機会を強調するために伝えるべき内容を考えることで、求人票に書くメッセージを生み出せます。たとえばこの場合、以下のようなメッセージが考えられるでしょう。

・(S)優秀な100名規模のエンジニアがつくるサービスを(W)ブランド認知させるための事業企画を求めている。

・(S)10万人のユーザーを抱える自社サービスを超える、(W)次の柱となる事業をつくる人材が欲しい。

・(S)5年連続黒字という強固な財務基盤をもとに投資を拡大し、(W)次の柱を構築する人材が欲しい。

もちろん、採用ターゲットに応じて伝えるべきメッセージは異なりますが、自社のSWOT分析をしておけば、採用ニーズが発生したときにターゲットが思わず応募したくなるメッセージを求人票に書くことができるのです。

このように、SWOT分析は、現在の経済環境における自社の立ち位置、競合他社との比較における自社の強みや弱み、課題点などを多角的にとらえる上で有効な手法です。自社の理解を深めることで、求める人材に届くメッセージをつくる準備ができるでしょう。また、SWOT分析は、あらゆる企業を題材に練習できるので、自社の関連業界を取り上げ、企業間の違いを検証してみるのも面白いかもしれません。

(文:HRレビュー編集部 田村朋美/田中瑠子)


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