臨床心理学に基づいた面接方法「構造化面接」実践ポイントをご紹介します。 面接官によって評価にバラつきが出ることを避けるべく、Googleでは「同じポジションで5名の候補者と面接する場合は、その5名全員が同じ質問を受けられる」仕組みをつくっているとのことです。 「構造化面接」を実践し面接を仕組み化することで、採用確度が高まり、ミスマッチも防ぐことができるでしょう。
構造化面接法は、候補者の能力を客観的に見極める方法の一つであって、絶対的な方法ではありません。実際の選考は他の方法も織り交ぜて多角的に行うほうがよいでしょう。面接を受ける側にしてみると、面接がすべてマニュアル通りに進められて終わったら、「マニュアル通りにしか働けない会社だ」と思うかもしれません。また、採用面接の目的は、候補者の能力を見極めるだけではなく、他にもあるはずです。たとえば、面接ですぐに相手が優秀な候補者だとわかった場合は、見極めのための質問を早々に切り上げて、自社で働く動機づけを行うほうが時間を有益に使えるでしょう。面接はあくまでも、「候補者一人ひとりに寄り添って柔軟に行うこと」が前提なのです。
まとめ
構造化面接法で行う質問自体は真新しいものではないので、「日頃からやっている」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。しかし、それは個人の話であって、誰が面接官を務めても同じように実行できるよう標準化している企業は多くないと思われます。面接官によって評価基準がバラつくことに悩まれている方、候補者の見極めに苦労されている方は、構造化面接法を実践されてみてはいかがでしょうか。
(文:HRレビュー編集部 高梨茂)
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