昨今の急速なネットワークとテクノロジーの進化により、スマートフォンは、いまや市民生活に欠かせない情報デバイスに成長したと言ってもいいでしょう。このスマートフォン市場の変化は、「メールマーケティング」という世界にも大きな影響を与えました。 今メールにおいて求められる「レスポンシブメールデザイン」とは、いったいどんなものなのでしょうか?
▼レスポンシブメールデザインとは?
この技術を使えば、ユーザーの受信環境によって表示を最適化することができ、視認性の向上はもちろん、クリックやコンバージョンにも好影響をもたらすことができるでしょう。
また、単に表示を最適化させるだけでなく、「モバイル端末にのみ、このコンテンツを表示させる」といったように、スマートフォンとPCでコンテンツの出し分けも実現できます。
イメージとして分かりやすい例でいうと、「モバイル端末の場合のみ電話にダイレクトにつながるバナーを配置する」といった感じで、スマートフォン特有の機能に合わせてコンテンツを可変させるケースです。
こうしたテクニックを活用することで、単なる表示最適化以上の効果を生み出すことも可能なのが、レスポンシブメールデザインの特徴といえるでしょう。
以下のPinterestページに、海外の最新テクニックが掲載されているので、参考にしてみてください。Campaign Monitorというメールマーケティングツールを提供しているサンフランシスコの会社のエンジニアの方が運営しているサイトです。
▼Pinterest Responsive Email Design
Collection of the best responsive emails from around the world
レスポンシブメールデザイン導入の注意点
1つ注意したいのは、自社のメルマガをレスポンシブメールデザインに対応させるときの判断基準です。
やみくもに、「市場でのスマートフォンの勢いがすごいからレスポンシブにしよう!」と考えるのだけはやめてください。対応を検討する場合は、必ず事前に「自社のメール受信環境」を正確に把握することをおすすめします。
分析の際は、メルマガ内でクリックしたユーザーデータのみではなく、メルマガを開封したユーザーデータを基に分析する方がいいでしょう。クリックしたユーザーデータだけでは、母数が十分とは言えず、ユーザーの受信環境を正しく把握することが難しいからです。
自社のユーザーのメール受信環境を分析して、PC率とスマートフォン率が5:5であれば、レスポンシブ対応は必須でしょう。しかし仮に、PCが9割、スマートフォンが1割であればレスポンシブ対応は必須ではないと思います。
ほとんどがPCユーザーなのに、残り1割のユーザーのためにレスポンシブの対応工数をかけることは、あまり得策とはいえないからです。逆に、PCが 1割、スマートフォンが9割であれば、レスポンシブではなく、スマートフォンを優先したデザイン(スマートフォンファースト)を検討してみるのもいいでしょう。
メールマーケティング
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チーターデジタル 株式会社
チーターデジタル株式会社
1999年12月設立。グローバルでクロスチャネルマーケティング支援を行うチーターデジタルグループとしての強みと、日本国内での累計5,300社以上の取引実績を生かし、マーケティングサービスを軸に事業を展開。マーケティングオートメーションやメールマーケティングソリューション、およびそれらに関連するコンサルティングサービス・導入支援・業務分析などを提供しています。