2017.02.10
2017年、メールマーケティング業界で注目すべき3つの変化
チーターデジタル 株式会社
チーターデジタル株式会社
テクノロジーの進化はマーケターの学習意欲を掻き立て、画期的なイノベーションはマーケターの心を揺さぶります。こうした変革はメールマーケティングの世界でも起きています。特に2017年は、メールマーケティング業界にとっては大きな変化の年になるかもしれません。その理由とは何か。メールマーケターが注目すべき3つのキーワードを紹介していきます。
1 パーソナライズドメールは次の次元へ突入する
これまで多くの企業が活用してきたパーソナライズドメール。もし、あなたがその施策を、ユーザーの属性データやアクセスログや購入情報をトリガーとした広義なレコメンドメールと捉えているのであれば、その考えは時代遅れになるかもしれません。
いまメールマーケティング業界で注目されているのは「コンテクスチュアル」(コンテクスト:文脈、前後関係、背景)であること、つまり、より具体的で、かつリアルタイムにユーザーの状況を察知して、ユーザー個々の文脈に沿ってメールクリエイティブを変動させる仕組みです。この仕組みは米国のスタートアップが2014年頃から開発を本格化させ、欧米では最も注目されているメールマーケティング技術の一つです。
ほんの一例ですが、具体的には、以下のような要素がコンテクストとしてメールに応用することができます。
- デバイスタイプ
- 開封場所/時間
- 開封した地点/気温の天気状況
- TwitterやInstagramなどのフィード情報
こうした要素を組み合わせることで、例えば「朝開封したら朝焼けの画像とその時点の気温情報を出し、夜開封したら夜景の画像とその時点の気温を出す」、「開封時点の最新の空席状況をメール内で表示する」など、これまでにないクリエイティブを表現することが可能になります。
2 AI技術とモバイル決済がトランザクションメールに変化をもたらす
言わずもがな、AI(人工知能)やApple Payなどのモバイル決済技術が今後の企業のマーケティング活動において重要な要素になっていきます。これらのテクノロジーがメールマーケティングにどう影響してくるのか。キーワードはトランザクションメールです。
eコマースにおいて重要なAI技術のひとつにChatbotがあります。ご承知のとおり、この技術は人工知能から派生した対話型のコミュニケーション自動化ツールです。Chatbotは、技術自体は新しい革新的なものですが、何をするツールかといえば、要は接客をロボットが行うというもので、アクションする中身自体は商品をレコメンドしたりメールの登録を促したりといった従来のコミュニケーションと変わりません。
こうしたChatbotやApple Payを代表するモバイル決済が今後トレンドになるにつれて、登録完了通知や購入明細といったトランザクションメールにも変化が起こるでしょう。これまではWebの登録フォームや購入決済ページとのシステム連携が主流でしたが、今後はこうした新しい仕組みとの連携が必要になってくると思います。また、クリエイティブの表現の仕方も変わってくるでしょう。特にChatbotの場合は対話式のコミュニケーションツールです。それに合わせてトランザクションメールもフレンドリーな表現にするなど、企業によってブランドの見せ方をより意識する必要が出てくるかもしれません。
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チーターデジタル 株式会社
チーターデジタル株式会社
1999年12月設立。グローバルでクロスチャネルマーケティング支援を行うチーターデジタルグループとしての強みと、日本国内での累計5,300社以上の取引実績を生かし、マーケティングサービスを軸に事業を展開。マーケティングオートメーションやメールマーケティングソリューション、およびそれらに関連するコンサルティングサービス・導入支援・業務分析などを提供しています。