昨今のデジタルイノベーションに対してアンテナを高くし活用を深めるための考え方とは?
日本企業でも同様のベンチャーが出てきています。例えば最近テレビコマーシャルで有名になってきたラクスルという印刷会社ですが、ここは低コストでかつ早く印刷ができるという特徴を持っています。しかしラクスルは単にWebでサービスを提供するだけでなく、印刷会社の輪転機の稼働状況を常に把握しており、空きを利用して印刷をすることで安価で早い印刷を実現するシェアリングエコノミー型サービスを提供しているのです。
また同様のコンセプトでシェアリングエコノミー型の運送・配送サービス「ハコベル」も立ち上げています。IoTはシェアリングエコノミーを進化させ社会全体での最適な資産配置の実現につながるでしょう。
他にもP2Pの技術的な進化に伴いダイレクトモデル型サービスも一気に実用化され始めています。クラウドソーシングやクラウドファンディングはその代表的なものですが、特に人材系サービスは近い将来、その殆どはダイレクトモデルになっていくと考えられます。
このように捉えると難しそうなデジタルイノベーションは実は既に身の回りに起こりつつあること、またそういったテクノロジーを活用したサプライヤのサービスを活用する(購買する)ことがイノベーション活用の近道であることが理解できるでしょう。
当初はB2CやC2C中心なのでB2Bでのこのような企業のサービス活用は難しいかもしれませんが我々がアンテナをより高くしておくことは無駄にはなりません。
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2020.09.16
2009.02.10
調達購買コンサルタント
調達購買改革コンサルタント。 自身も自動車会社、外資系金融機関の調達・購買を経験し、複数のコンサルティング会社を経由しており、購買実務経験のあるプロフェッショナルです。