将来に向けた資産づくりの新しいカタチとして注目されている個人型確定拠出年金(愛称:「iDeCoイデコ」)。 イデコは、公的年金にプラスして給付を受けられる私的年金のひとつのことですが、大きな特徴は、ほかの金融商品にはない、大きな税制優遇です。掛け金にいたっては全額所得控除の大優遇! 税のメリットを生かして、貯蓄や投資と節税を同時に行っていく ──。 今回は、新しい資産形成のあり方をご紹介しましょう。
2017年1月から、20〜60歳の加入が可能に
日本人の平均寿命は男性80.79歳、女性87.05歳と言われています。
老後をいかに過ごすか──は、長寿国日本の大きな命題。しかし、公的年金は心もとなく、銀行に預けていてもお金は増えない。
自分でお金を増やしていく手段を見つけることは、もはや当たり前と言えるでしょう。
とはいえ、日々の暮らしのなかでは貯蓄していくことも難しいし、投資のハードルも高い……という方におすすめしたいのが、今回ご紹介する個人型確定拠出年金(愛称:「iDeCoイデコ」)以下イデコと表記」です。
「イデコ」とは、月々積み立てたお金で株や債権などを運用しながら、将来的に年金として受け取る制度。401kやDCという呼び名になじみがあるかもしれませんが、2017年1月から、個人型確定拠出年金は、「イデコ(iDeCo)」に統一されました。
あわせて、20歳以上60歳未満のほぼ全員※──会社員から主婦まで職種を問わず加入できるようになったのです。
※自営業で国民年金保険料を納付していない場合は加入できません。
※会社員の場合、企業型確定拠出年金加入者で「イデコ」に入ることが認められていない方は加入できません。
イラストは、厚労省HP「iDeCo(イデコ)/個人型確定拠出年【iDeCoのダブルメリット<2ページ版>】」より
運用商品は、元本確保型と投資信託があり
資産を運用する際にあまりリスキーなことをしたくない人であれば、元本確保型(定期預金や保険商品など)を選ぶことができます。
また、元本割れのリスクはあるけれど、収益を大きくする可能性を選択する人であれば、価格変動型(投資信託)を選ぶこともできます。
さらに、運用商品を変更したり、二つ以上の運用商品を組み合わせることもできるので、バランスを考えながら投資できる点も魅力でしょう。
イデコの魅力1=税制優遇
イデコは、自己責任による投資なので、将来的な年金額はいくらになるかは分かりません。
しかし、次のような税制優遇のメリットがあります。
【メリット1】掛け金は全額所得控除の対象
【メリット2】運用益も非課税
【メリット3】受け取るときにも優遇措置(控除)あり
つまり、積み立てながら節税ができることになります。これは、大きな魅力ですよね。
何より、このような税のメリットがある金融商品は、ほかにはないことも「イデコ」の最大の特長なのです。
イデコの魅力2=月々5000円から設定できる
イデコを取り扱う金融機関は、都市銀行から地方銀行、ネット銀行、信託銀行、大手証券会社からネット証券、保険会社までさまざま。
金融機関は独自の運用商品をいくつも提供しているので、そのなかから自分に合ったものを選んで、積み立てていくことができます。
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