「GE 巨人の復活」という本を読みましたが、20年前にGEに勤めていた私にとっては驚かされることが多くありました。そもそもGEはITに関してはアウトソーシング志向が強い会社でしたが、これを360度転換しアウトソーシングからインソーシング(内製回帰)へと方向を変えました。以前のGEでは考えつかない状況です。このような状況下購買戦略、サプライヤ戦略はどうあるべきでしょうか。
先日「GE 巨人の復活」(中田敦著 日経BP社)という本を読みましたが、20年前にGEに勤めていた私にとっては驚かされることが多くありました。リーマンショック以降ジェフ・イメルトCEOは事業の再構築を行いデジタルトランスフォーメーションを実現しています。GEはオープンソースを使いPREDIXというインダストリアルインターネットプラットフォームを自社開発したのです。
そもそもGEはITに関してはアウトソーシング志向が強い会社で、BPO事業を立上げそれをビジネスとして推進する方向でした。
しかしこれを360度転換しアウトソーシングからインソーシング(内製回帰)へと方向を変えました。今ではGEの全社員に対してプログラミングのなんたるかを理解することを求めている、
ほどだそうです。以前のGEでは考えつかない状況です。
GEはこのビジネスをGEデジタルという事業として立上げました。
このように事業環境や経営環境の変化が従来の経営方針を転換することにつながるような時代になっているのです。
またGEのケースで重要なもう一つの視点はオープンソースという点です。日本企業はどうしても使い勝手の良い専用品に依りがちです。しかしGEほどの企業でも自社専用技術ではなくオープンソースを活用している、という点は注目できる点でしょう。
このような視点から、そもそも何を買うべきで何を買わないべきか、又買うべきであればどのような買い方をするのかを考えなければならない時代に既に我々は突入しているのです。
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2009.02.10
2015.01.26
調達購買コンサルタント
調達購買改革コンサルタント。 自身も自動車会社、外資系金融機関の調達・購買を経験し、複数のコンサルティング会社を経由しており、購買実務経験のあるプロフェッショナルです。