2016.12.03
「うちの子介護はじめてノート」~「うちの子、散歩が好きなの!連れて行っていいかしら?」の声にお答えします~
武田 真優子
つむぎペットケア 老犬介護スペシャリスト/もふもふ認定動物看護師
7歳以上のシニアと呼ばれるイヌが全体の54.6%、猫では42.1%となり、ペットの高齢化が進んでいます。シニア期にさしかかると、「あれ?昨日までできていたのに」ということが少しずつ増えます。場合によっては飼主さんの「介護」が必要になります。今回はシニアになっても大切な「生きがい」についてお伝えします。
■「うちの子、散歩が好きなの!連れて行っていいかしら?」
この飼主さんのうちの子は、13歳。足腰が弱くなってきて、歩くときに下半身がふらつきます。時につまづきます。この状態でも散歩をしてよいものが、悩まれています。
■うちの子にあった運動をすることは必要です
この飼主さんからの質問の答えは「はい」です。体力を維持するための基本的な筋肉を保つ意味で、うちの子にあった運動は必要です。過剰な運動は避けましょう。
■うちの子との散歩の際に気をつけること4つ
1)体調に合った散歩スタイルを作る
老齢になると、体力の変化はもちろんですが、天気や季節によっても変化がみられます。体調を見ながら、うちの子にあった散歩を無理のないようにしましょう。
2)散歩の前にウォーミングアップをする
うちの子に負担をかけすぎないように、ウォーミングアップを行ってから、本格的な散歩をしたいものです。ウォーミングアップとしては、「 関節を軽く曲げ伸ばしする」「 リードをつけて家の中や庭で歩かせる」などを、うちの子の体調に合わせて行うとよいでしょう。
3)散歩途中で遊びを取り入れる
歩くだけでなく、うちの子がワクワクするような楽しい遊びを取り入れましょう。楽しい散歩は、体も脳も刺激し、老齢犬にとってよいことばかりです。
4)他のイヌとのコミュニケーションを積極的にとらせる
他のイヌと会わせると疲れそうだから接触は避けているという飼主さんが時々いらっしゃいます。適度な刺激は体も脳も活性化します。
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「うちの子介護はじめてノート」
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2016.10.27
2016.11.18
武田 真優子
つむぎペットケア 老犬介護スペシャリスト/もふもふ認定動物看護師
ペットホスピスをつくるために地方移住予定/うさぎと暮らすペットヘルパー/認定動物看護師。老齢動物介護/グリーフケア/ペットマッサージ