プロが教える!明日からウサギと暮らすため講座 「不妊手術を受けさせるかどうかと、悩むあなたへ」

2016.09.28

ライフ・ソーシャル

プロが教える!明日からウサギと暮らすため講座 「不妊手術を受けさせるかどうかと、悩むあなたへ」

武田 真優子
つむぎペットケア 老犬介護スペシャリスト/もふもふ認定動物看護師

ウサギと暮らすことがはじめての「ボク」が、ウサギのプロであるウサギカフェ店長「武田さん」に、ウサギについて教わってゆきます。今回は、「これが正解!」ということがないからこそ悩む「不妊手術をさせるか、させないか」ということについて書きます。この考え方は、イヌやネコと暮らすあなたにも、役立つ内容です。

■尿のみためが赤いことがある

ウサギは赤い尿をすることがあると話したけれど、見た目で「これ、血?!」と驚くくらいの赤い尿をすることがあるのよ。

「そんな赤いのに、どうやったら血尿じゃないってわかるの?」という疑問が浮かぶわよね。ペットシーツでもいいから、ウサギがその赤い尿を動物病院へ持っていて、尿試験紙で「潜血反応」を見てもらって。また、その尿試験紙を何枚かいただいておくと、赤い尿が出たときもすぐに調べられるので安心かもしれない。このあたりは、かかりつけの動物病院と相談してね。

もし、潜血反応があったら、治療が必要になる。これは、獣医師の診断によるので、かかりつけの動物病院と相談してね。


■不妊手術はしたほうがいいの?

まず、一緒に暮らすあなたが、どういう考えをお持ちなのかによる。

わたしは子ウサギを販売するから、不妊手術はウサギたちに受けさせられない。そうすると、普段から異常に気づけるように気を配る、という選択になる。

不妊手術によって性格が変わることはないそうよ。これは、ヒトに当てはめると、わかりやすいわよね。ただ、縄張り意識が薄くなるので、オス同士やメス同士でもそれなりに仲良く暮らせるようになることが多い。

オスは縄張り主張のとき、尿を飛ばすことがあるのだけど、それがほとんどの場合なくなる。睾丸腫瘍などの病気の予防にもなるけれど、「家族が暮らしやすいように」という理由での不妊手術が多い。

メスの場合、長く一緒に暮らしたいと願うなら、不妊手術をすることも、ひとつの方法よ。3歳になると子宮病気が非常に多くなってくる。子宮だけでなく、乳腺腫瘍も多いわ。

不妊手術をしたあとは、オスもメスも太りやすくなるので、ここは気をつけなくてはならないところね。

麻酔のリスクは、これは獣医師に聞いたんだけど、どれだけ完璧な設備と管理をしても、麻酔の潜在的なリスクは、イヌは1000匹中、1~2匹、ネコは1000匹中3匹はどうしても、ある。

ウサギはもう少し、リスクは高いと言われている。このリスクと、ウサギのメスと長く暮らしたいという思いを、秤にかけることになるのね。かかりつけの動物病院のスタッフさんとよく相談をして、納得をして決断してほしい。


■ある日、あるウサギカフェでの続きの話

ボク 「この子ウサギは、今何ヶ月齢ですか?」

武田さん 「えっと、3ヶ月を過ぎたころよ。もし不妊手術をするなら、1歳までするとよいと言われている。まだ時間はあるから、ゆっくりと考えてあげて。わたしも相談に乗るし。」

ボク 「わかりました。」

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武田 真優子

武田 真優子

つむぎペットケア 老犬介護スペシャリスト/もふもふ認定動物看護師

ペットホスピスをつくるために地方移住予定/うさぎと暮らすペットヘルパー/認定動物看護師。老齢動物介護/グリーフケア/ペットマッサージ

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