2016.09.28
プロが教える!明日からウサギと暮らすため講座 「不妊手術を受けさせるかどうかと、悩むあなたへ」
武田 真優子
つむぎペットケア 老犬介護スペシャリスト/もふもふ認定動物看護師
ウサギと暮らすことがはじめての「ボク」が、ウサギのプロであるウサギカフェ店長「武田さん」に、ウサギについて教わってゆきます。今回は、「これが正解!」ということがないからこそ悩む「不妊手術をさせるか、させないか」ということについて書きます。この考え方は、イヌやネコと暮らすあなたにも、役立つ内容です。
■ある日、あるウサギカフェでの話
ボク 「ウサギって野生だとたくさん子どもを産みますよね。一緒に暮らすとそうやって赤ちゃんを産むことがないですけど、それによって体の具合が悪くなったりはしないんですか?」
武田さん 「さすが、ボクくん鋭い!ウサギには生理がないの。そして、1年のほとんどの時期に、妊娠することができる」
ボク 「えぇ!?」
■ウサギのメスには生理がない
ウサギは、ネコやフェレットなどと同じように、「交尾をしたら、その刺激で排卵をするという、交尾排卵動物。だから、ヒトやイヌのような排卵によっての性周期がないので、生理=月経もないわ。
だから、ウサギが赤い尿をしていたら、「あれ?」と思わず、「おかしいかも」と思ってね。ただ、ウサギは健康な状態でも赤い尿をするのよ。これはまた後でお話しするね。
■オスとメスの体の特徴
オスもメスも、発情開始はおよそ4~5ヶ月齢。不妊手術ができるのは、その動物病院の方針もあるけれど、だいたい5ヶ月頃~6ヶ月でできるようになる。
発情開始したころに、兄弟でもオスとメスを一緒に入れておくと、子どもができてしまうことがあるから、部屋は別々にしたほうがいい。
ウサギの子どもを残そうとする力は強くて、ケージ越しでも交尾をする話を聞いたことがあるわ。また、ウサギは縄張り意識が強いので、同じお宅にオスがいる場合、ひどい喧嘩となることがある。
わたしが実際に見たのは、ネザーランドドワーフとロップイヤーのオス同士と暮らしているお宅なんだけど、ロップイヤーのウサギの耳が、何か所も裂けて、血が出ていた。別のお宅では、メス同士の喧嘩で、一方が陰部を咬まれていた。
妊娠期間は31~32日。産む子どもの数は4~12匹よ。でもペットのウサギだと、1~3匹のことも多いわ。
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プロが教える!明日からウサギと暮らすため講座
武田 真優子
つむぎペットケア 老犬介護スペシャリスト/もふもふ認定動物看護師
ペットホスピスをつくるために地方移住予定/うさぎと暮らすペットヘルパー/認定動物看護師。老齢動物介護/グリーフケア/ペットマッサージ