最近たまに遭遇するケースだが、コンテンツマーケティングがうまくいかない原因のひとつに、コンテンツマーケティングの効果測定やKPIの設定に、従来型のマーケティングプロセスを持ち込んでしまうケースがあるようだ。
顧客の新たな側面に光をあて、これまでになかった顧客のニーズを掘り起こし、課題共有を図ろうとするものだ。
だから、顧客も自分の課題に気づき、突然、超のつくロイヤルカスタマーになったり、大型のビジネスに結びついたりする。
当然、逆もあり得るわけで、クライアント側も自社の本当のニーズやソリューションの本質に気づき、他社のソリューションに切り替えられたりもする。
そしてもうひとつ、マネジメントする側が、コンテンツ提供による課題共有という感覚がないために、マネジメントの仕方が分からないことだ。
セールスやマーケティングをマネジメントする側としては、どうしてもビジネスをロジックと数字で管理しようとするため、顧客ビジネスの課題解決、関係構築の上での課題共有という視点に欠如してしまうことがある。
頭では分かっているのだが、マネジメントの職制上、外形的な指標での管理が優先されてしまうのだろう。
コンテンツマーケティングの導入と浸透には、ある意味、マーケティング(セールス)の仕組み自体の転換、管理側の我慢と忍耐も求められるのだ。
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2016.10.24
2017.09.03