結婚をすれば、もっとも身近な女性のアドバイザーは奥様です。悩みや相談事と同じように、見た目のアドバイザーとしてもっとも頼れる存在でしょうか。
某テレビ番組企画で奥様が目指すこうなって欲しい理想のご主人への改造を手がけました。
それぞれの奥様からの願いはさまざまで、そんなの無理に決まっているだろうという無理な依頼から、最低それは必要でしょうというハードルの低いものもあります。
これまで私がイメージプロデュースを手がけた男性の皆様方。
いろいろ聞いていると下記の三通りのタイプがいらっしゃいます。
1.服装、髪型ともすべて奥様のいうがまま
2.まったく奥様の言うことは聞かないタイプ
3.すでに見放されたタイプ
そして、1の奥様の言うなりになっている方には二通りあって、
一つはとてもステキな装いの方と
あれちょっと違うぞ! という方です。
あれ? ちょっと違うぞタイプは、奥様の理想はあっても、もともとのご主人がまったく違う顔立ちでしかも内面の個性も理想とは違う場合です。
とってつけたようなチョイ不良な装いや、お坊ちゃん的なヘアスタイルが顔から逸脱してしまっていることがよくあります。
また、2のまったく奥様のいうことを聞かないパターンも多く、言っても聞かないと奥様も次第に諦めてしまうわけです。そうなると、放し飼いにされたご主人は、まったくのオヤジ化していくわけです。
奥様のいうことを聞かないタイプのもうひとつはオトコの装いを女なんかに任せられるかとすべて自分でコーディネイトされる方です。
さらにこれもふたてに別れ、ほんとうにステキで申し分のない方。実にセンスよく、かなりのこだわりをもっていらっしゃいます。ヘタな紳士服売場の店員よりも詳しいのです。
そして、もうひとつはまるでとんでもない方向にいってしまっているタイプです。自分よがりの趣味の悪い服装。。。
このタイプの方は自信があるために、そこから変えて差し上げることは容易ではありません。
さて、今回のテレビ企画でお会いしたお二人のご夫婦。
それぞれご主人に対してこんな印象になってもらいたいという願いは、彼らの長所も短所もしっかり把握しているものでした。
俳優のだれだれのようになってほしいという要望もそれほど離れたものではありません。
うんうん、女性って感性が豊かなだけにこういった分析力はあるのでしょうね。
ただし、その印象を満たす服装や髪型がどうあるべきかはプロでない奥様にとっては難しく、素人的に洋服を選ぶことで目的となっていた印象とはかけ離れ、全体としておかしくなっていく場合もあるのでしょう。
つまり、奥様の言いなりになっていることでちぐはぐな印象になっていくパターンです。
そこで、パーソナルプロデューサーとしてのアドバイスは、「こういう印象になって欲しい」というテーマだけしっかり決めてしまいます。テーマ決定はもちろんご自身でできればそれでいいですが、なかなか客観的に見れるものではありません。奥様の意見が参考になります。
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2008.02.18
2008.02.19
株式会社パーソナルデザイン 代表取締役
「自分らしさをデザインする。」をコンセプトに、独自のパーソナルアイデンティティ分析を基に業界・業種・役職に合った「自分らしさ」をスタイリスト、ヘアデザイナー、ボイストレーナー、演出家ほか各種スペシャリストとともに演出をサポートしています。ビジネスパーソンのためのパーソナルプロデューサー、が肩書きです。