タイトルを見て、ドキッとした方も多いのではないだろうか。仕事は確かに、予定通りには終わらないものだ。もちろんたいていの方が、仕事を一つ受けるたびに予定を立て、締切りに間に合わせようと努めているだろう。けれども、スケジュール通りにことが運ぶことは滅多になく、いつもぎりぎりになって慌てふためく。そんなことは、本書を読めばなくなる(はずだ)。
一日も最初の2時間に集中する
ロケットスタートは、一日の仕事の割り振りにも当てはまる。1日10時間働くとすれば、最初の2割に集中する。可能なら朝4時ぐらいに起きて7時ぐらいまで、みっちり仕事する。この間にはメールは見ない、SNSなどもってのほか。資料を探す必要がなければ、ネットは断っておこう。こうして1日の仕事の8割を午前中に終えてしまう。すると、その後は「流し」の時間になる。空いた時間を好きなように使える。
著者は、日本からマイクロソフト本社に招聘され、Windows95の開発をリードしたスーパープログラマーである。本書には、その飛び抜けた仕事ぶりだけでなく、ロケットスタート式仕事術のTipsがたくさん散りばめられている。読みやすく、読んでためになる仕事術の本である。
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2015.07.17
2009.10.31