ライフバランスがうまくいかないと感じる人は、ライフバランスを単に「仕事VS家庭」や単純な時間調整の問題として考えているからかもしれません。ライフバランスは「どちらをとるかという問題ではなく、また、自分自身におけるバランスを伴わなければ、ビジネスもプライベートも成功することはできないでしょう。 ライフバランスはセルフ・マネジメントから始まります。
●役割から考えるライバランス
仕事の成果を追求してばかりしていると、他の役割にしわ寄せがいきます。結婚していれば、夫や妻とのコミュニケーションがうまくいかなくなり、地域・社会活動にも参加できず、さらに自分の肉体や精神のケア、知性のメンテナンスなどが疎かになってしまい、仕事にも影響が出てしまいます。
そう考えれば、ビジネスの成功には自分自身におけるバランスと人間関係における役割のバランスが必要ということに気づくでしょう。今一度、自分自身と、仕事、パートナー(配偶者)、家族、友人、健康、自己成長、余暇・趣味などの役割としてのライフバランスを振り返ってみてください。
夫や妻としての役割、子どもや友人としての役割、健康や自己成長を図る自分自身の役割を果たす時間を確保しているでしょうか? 具体的な時間を確保し実行して初めて、あなたは役割のバランスを図ることができます。そのためには、役割ごとの目標設定とそのためのタスクをスケジューリングし、計画することが必要です。
●自分自身におけるバランスを考える
ライフバランスで忘れてならないのが自分自身におけるバランスです。
自分自身におけるバランスがうまくいっていなければ、人間関係のバランスも崩れてしまうからです。
自分自身におけるバランスを考えるには、ノコギリと樹を想い浮かべるとわかりやすいでしょう。ノコギリで樹を切り続けていると次第に切れ味は衰えてきます。しかし、定期的に刃を研げば切れ味は落ちることなく、苦労せずに樹を切り倒すことができます。
これは自分自身という役割でも全く同じです。
適度な休息やリフレッシュ、自分自身の能力アップを図らないと生産性が下がることは、誰でも体験しているはずです。それを防ぐには日ごろから「自分自身を磨く」ことが必要であり、それが自分自身におけるバランスなのです。
『7つの習慣』でも紹介されているように、人は常に、人間だけが持つ4つの側面(肉体、知性、社会・情緒、精神)のリニューアルを図る、つまり再新再生を図ることが必要であり、成長につながっていきます。
ただ、「自分を磨く時間なんかあるわけない」と思う人もいるかもしれません。
しかし、自分をリニューアルしないでいると成長が頭打ちになり、それどころか後戻りしてしまいます。何をするにも能率が悪くなり、困難を乗り越える力が伸び悩んでしまうのです。ライフバランスを図るには自分自身におけるバランスを取ることが大切です。
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