現場での経験を積み重ねていけば、その場で判断しなければならないことや、自分で考え行動しなければならないことが増えてきます。ここで言われたことをやるだけのビジネス・パーソンでは、課題解決型のビジネス・パーソンとしての成長は期待できません。価値観を土台にした「PLAN―DO―SEE」について考えてみます。
私たちの行動を支えているものは、個人個人の持つ価値観であり、価値観がすべての土台となります。
新入社員の間、成長途上の段階においては、正しい価値観を持つための努力をするようにしてください。いくら素晴らしいビジネススキルを持っていても、意思決定する際の判断基準が間違えていれば、意味がありません。
組織の存在意義、長期的な人間関係、自己成長などにおいて、(論理的にも倫理的にも正しい)価値観が定まっていないと、正しい意思決定はできません。
また、土台がしっかりしていれば、自信を持って実行できるので、得られる結果も大きいでしょう。私たちの行動はすべて価値観からもたされるものであり、また計画・行動が価値観と一致したときに、私たちは心から充足感や、真の納得感を得ることができるのです。
例えば、あなたは商品開発部門にいたとして、あなたの価値観が「顧客貢献」を第一にかかげていたとすれば、会社の短期的な利益のみを追い求めるような商品開発の意見に対し、あなたは堂々と、自分の心に正直に反対意見を唱えることができるでしょう。
また、会社からの命令で、肉体的にも精神的にも現在の仕事よりも厳しい仕事を与えられたとしても、あなたの価値観が「何事にも挑戦し、自分の可能性を広げる」であれば、喜んでチャレンジしたいと思うでしょう。
これからの長いビジネス人生を歩み始めるにあたって、将来に向けた成長、仕事の満足度、様々なことにおいて、自分自身の価値観について考え直すことはとても意義あることです。
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