連載「ダメ面接官の10の習慣」では、ダメな面接官に共通する特徴を取り上げながら、面接の質を向上させ、採用力を高めるためのノウハウをお伝えしていきます。第7回のテーマは「ダメ面接官は最初に自己PRと志望動機を聞く」です。
意見」ではなく「事実」を拾う
以上のように、最初にとりあえず自己PRや志望動機を聞くというのはあまりお勧めしません。ポイントは、面接では「意見」ではなく「事実」を聞くべきということ。これは採用面接の基本姿勢です。自己PRも志望動機も基本的に客観的事実ではなく、応募者の主観的な意見です。主観的な意見は極端な話、「なんとでも言える」わけですから、こればかり聞いていると候補者の本質を見誤ってしまいます。
候補者が「どう思っているか」ではなく「何をやってきたか」。これを聞くことを念頭において面接を行うことで、印象に左右される度合いが減り、面接の選考精度は高まるはずです。
著者プロフィール: 曽和 利光 氏
リクルート、ライフネット生命、オープンハウスと、業界も成長フェーズも異なる3社の人事を経験。現在は人事業務のコンサルティング、アウトソーシングを請け負う株式会社人材研究所の代表を務める。
編集:高梨茂(HRレビュー編集部)
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