鹿児島県の長島町では「地域おこし協力隊」を募集しています。地域外からの視点を取り込み、地域を盛り上げてくれることを期待しています。移住を伴う働き手の募集にもかかわらず、さまざまな地域から人材が集まり、採用に至っています。そこで今回は、長島町を例に、求職者をひきつける求人票のつくり方とアピール方法をご紹介します。
<長島町の取り組み>
・特産品名を掲げた具体的な求人タイトルをつける
4 仕事内容は求職者がイメージしやすいよう、とにかく詳細に書く
仕事内容は制限文字数ギリギリまで書きましょう。ハローワークの「求人申込書の書き方」にも、「文字数が多いほど応募者が多いという調査結果もあります」と書かれています。面接の際に仕事内容を具体的に説明すればよいなどと考えていても、応募は集まりません。入社後に想定している仕事の内容や作業内容を可能な限り具体的に書きましょう。そうすることで、求人票を閲覧した求職者が働いている場面を想像し、こんな仕事ならばやってみたいと思わせられれば、応募へとつなげられるのです。
長島町の採用ページでは、町にはどのような特徴があり、どのような活躍をしてほしいのかを説明しています。単に「観光業を盛り上げてくれる人材を募集します」とだけ書いても、長島町がどのような場所かわからず、また「観光業」の範囲が広すぎます。また、求職者が活躍できるかどうか判断できず、応募しにくくなります。
詳しい仕事内容を掲載するために、まずは現在いる主要メンバーで話をしてみることをおすすめします。話をすることで合意形成もできますし、現在の課題が見えてきます。課題が見えれば、今後どんな仕事をしてほしいのかが具体的に見え、求職者にも説明がしやすくなります。ときには新たな仕事ができたりもします。今回、長島町の人たちは話し合いをしたことで「スポーツ人脈があり、スポーツ合宿を誘致できる方」「化石に詳しく、分かりやすく説明することができ、観光や教育に生かせる方」という人材の募集が決まりました。これらの仕事は、今までの長島町には存在しませんでした。長島町の自然をいかす仕事を話し合うなかで、生まれた新たな仕事です。
詳しい内容を書くことは、面接時にも役立ちます。求職者は、求人票を見て、仕事内容を想像します。その想像が具体的なほうが、面接でもより具体的で詳細な会話ができ、採用のミスマッチを防げるのです。
<長島町の取り組み>
・既存メンバーで話し合い、具体的な仕事内容を求人票に掲載する
5 代表者からのメッセージとして職場の雰囲気や目指す未来などを伝える
転職に際して、求職者は会社の方針や雰囲気も気になるものです。「会社の方針に合うか」「会社になじむことができるのか」なども、応募への重要な判断基準になります。掲載スペースがある場合は、会社の顔である代表者のコメントやミッション・ビジョンを掲載しましょう。
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