鹿児島県の長島町では「地域おこし協力隊」を募集しています。地域外からの視点を取り込み、地域を盛り上げてくれることを期待しています。移住を伴う働き手の募集にもかかわらず、さまざまな地域から人材が集まり、採用に至っています。そこで今回は、長島町を例に、求職者をひきつける求人票のつくり方とアピール方法をご紹介します。
<長島町の取り組み>
・無料の採用プロモーションツール「スタンバイ・カンパニー」を利用し、魅力的な採用ページを作成
・町のホームページのトップページに採用ページへの常設リンクを設置
2 明るく楽しげで、ワクワク感を覚えるような写真を必ず添える
採用ページには、働く環境の魅力が伝わる写真をふんだんに使いましょう。写真は、一瞬でたくさんの情報を伝えることができ、また閲覧者の印象にも残りやすいものです。写真を掲載できる場合は、必ず掲載しましょう。その際、使用する写真は明るく、伝えたい内容が一目ではっきりとわかるものにします。暗くぼけた写真や、内容が伝わりにくい写真では、どんなに仕事の内容が素晴らしくても、良い印象を与えられず、応募数は増えません。
長島町の採用ページを見てみると、まず、青い海と緑豊かな長島町の島々が目に飛び込んできます。その下には、長島町の特産品である「ブリ」を掲げた笑顔の漁協の組合員や、長島町の素材を使用した装飾品、「赤土バレイショ」を収穫する女の子の写真が並びます。これらの写真は、掲載するスペースがあったから、なんとなく掲載したというわけではありません。長島町の海や特産物、そしてそれらを扱う長島町の人々の姿を的確にアピールする手段として活用しているのです。
自然に囲まれた長島町の特産品を扱う人々の生き生きとした姿を写真で見せることで、「このような自然豊かなところで働いてみたい」「自分もはつらつと働きたい」と採用ページを訪れた求職者の想像をかきたて、興味をひきつけるものとしています。特に働く人の写真を重視し、この人と一緒に働きたいと求職者に思ってもらえるような生き生きとした表情のものを選んでいます。
<長島町の取り組み>
・働く人の生き生きとした表情がわかる写真を掲載
・長島町の自然や特産品など、働く地域の様子がわかる写真を掲載
3 働いている姿を想像できるような求人タイトルをつける
求人タイトルは、募集する仕事の内容が一瞬で伝わるものにしましょう。かっこよく難しい言葉を使う必要はありません。求職者に伝わり、仕事をしている自分の姿を想像してもらえるような求人タイトルにするとよいでしょう。ありきたりな言葉を並べているだけでは他の会社との差別化を図れません。多少文字数が多くなったとしても、仕事の内容を想像できるくらい具体的な求人タイトルにすると、他の会社との違いを表せます。
長島町では、6つのカテゴリ、24の職種を応募していました。たとえば、「長島町の特産品を活用して加工品を作る」という長島町の素材をいかす仕事カテゴリの求人タイトルは、「長島町のデコポンやサツマイモ等を使って洋菓子を作れる方」「長島町の木、竹、花を活用し、木工細工、装飾品等を制作できる方」とし、具体的な特産品名を求人タイトルに入れました。長島町ではどんな特産品があるのかを知らせ、長島町で働くとしたら、それらを活用してどんなことをしてほしいのかを具体的に表しています。
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