チーム・リーダーの実行力の自己評価、あるいは他者評価は現実の業績とどのように関連しているのだろうか。 普通に考えれば、実際に業績を上げているリーダーのほうが、自分自身の実行力に対する評価も高いということが予測できるが、本当にそうなのだろうか。
しかし、リーダーとして、減収減益の原因を自分自身ではなく、チームメンバーの行動力・実行力の不足に求めているならば、その組織/チームが減収減益になるのは当然の帰結だろう。また、裏を返せば、減収減益組織の中でも、チームメンバーの行動力・実行力は、「ある」と答えたリーダーであれば、戦略次第では、浮上の可能性が高いと考えてもいいかもしれない。
あなたの周囲にも「自分は日々忙しく動き回っているのに、部下が動いてくれない」と言っているリーダーはいないだろうか。
そして、当然そうしたリーダーに対するチームメンバーからの評価は、かなり低いものとなるのも容易に想像できるし、そうした言動をあなたも頻繁に見聞きするだろう。
自分への評価が低い約4割のリーダー、そして、自分への評価よりもチームメンバーへの評価を低くつけた約2割のリーダー(全体分母の中では約1割)、つまり全体でも約半数のリーダーが行動力・実行力に問題を抱えていることになる。
今回の調査で、自分の組織は増収であると答えたリーダーが、約4割いたことを考えれば、この数値の一致は単なる偶然とは思えない。
次は、行動力・実行力がある状態というのは、どのような状態を指すのか、こちらもアンケート調査結果を使って考えてみたい。
続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。
- 会員登録 (無料)
- ログインはこちら
関連記事
2015.12.08
2015.12.24