悪代官は悪徳商人とどんな悪だくみの密談していたのか

画像: PhotoAC ぽん太さん

2015.11.25

ライフ・ソーシャル

悪代官は悪徳商人とどんな悪だくみの密談していたのか

純丘曜彰 教授博士
大阪芸術大学 哲学教授

/武士の収入は、部下の収入に再分配され、おまけに御奉公は無償が原則。しかし、下士でも城下に広い家と敷地を与えられ、これを使ってさまざまな副業ができた。一方、現地赴任の代官となると、敷地を使った副収入は無く、新田開発や用水開削などの事業の負担を強いられ、地元商人と相談しても、苦労の連続だった。/


 考えてみれば、昨今の中小企業のオーナー、大企業の中間管理職、平社員も派遣やバイトも、みんな似たようなもの。だれかどこかに悪の権化でもいるのなら話は簡単だが、どこもかしこも、青息吐息。どうにかなんとか今日を送るが、先の見通しが立つわけでなし、なにかいい手はないものか、雁首揃えて思案に暮れるばかり。なんとかミクスだの、なんとか構想だの、なんとか総活躍だの、就活解禁八月だの、最低賃金千円だの、御老公だか、暴れん坊だか、これで一発、ズバッと解決、みたいな、おめでたいきれいごとを言って、現場をひっかきまわす連中を見ると、あのなぁ、と気折れするばかり。


(大阪芸術大学芸術学部哲学教授、東京大学卒、文学修士(東京大学)、美術博士(東京藝術大学)、元テレビ朝日報道局『朝まで生テレビ!』ブレイン。専門は哲学、メディア文化論。著書に『夢見る幽霊:オバカオバケたちのドタバタ本格密室ミステリ』などがある。)

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純丘曜彰 教授博士

大阪芸術大学 哲学教授

美術博士(東京藝大)、文学修士(東大)。東大卒。テレビ朝日ブレーン として『朝まで生テレビ!』を立ち上げ、東海大学総合経営学部准教授、グーテンベルク大学メディア学部客員教授などを経て現職。

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