チームビルディングシリーズ:安全な場1   「本音が言えなければチームではない!」

2015.09.29

組織・人材

チームビルディングシリーズ:安全な場1   「本音が言えなければチームではない!」

齋藤 秀樹
株式会社アクションラーニングソリューションズ 代表取締役 一般社団法人日本チームビルディング協会 代表理事

チームを創る上でのステップ“チームを機能させるための中核「安全な場」について4回に渡ってお伝えします。第1回目の今回は、本音が言えない組織の問題点について考えていきます。

などの回答をいただきます。

しかし、現実はと言えば、これら皆さんが考えるチームとはほど遠い組織が

あるわけです。

ある企業の若手社員の方にインタビューした際に返ってきた言葉が、

今でも印象に残っています。

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私は大学の頃は自分の研究に熱中していました。私以外に仲間が

付き合い自体はそんなに長くはありませんでしたが、同じ研究について

激論を交わし、時には対立することもありましたが、それすらもその本気の

姿勢に互いが尊重し合っていました。

時には研究室に泊まり込み体力的にはつらい時もありましたが、

仲間とともに本当に充実していた時間を過ごしました。

そして、就職したらもっと遣り甲斐に満ちた生活が待っているのだと勝手に

考えていました。

(少し沈黙)

しかし、上司の顔色を見ながら言葉を選び選び話す先輩。

どんな意見を出しても結局リーダーのひと声で結論付けられるミーティング。

飲みに行けば愚痴と諦めの言葉ばかり。

日によっては朝出社して夜帰るまで誰とも口を利くこともなく、帰宅する日も

あります。

いったい自分は何のための就職したのか分からなくなっています。

組織って、何のためにあるのでしょうか。

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以前、私自身も同じような想いを持ったことがありました。

やる気やモチベーションだけではなく、自分の人生や生き方まで無意味と

思えてしまうような組織。この状況で精神的に病まない方が難しいと考えて

しまいます。

勿論、色々な処方が考えられます。ですが、それらは対症療法である場合が

多く、一時の改善はできても長続きしません。

ですから、本質的な解決方法として、チームビルディングに取り組むことが

とても重要になるのです。

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◆「安全な場」ができない理由

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「安全な場」はチーム創りにとって不可欠な基盤です。

しかし、前述の若手社員のチームにはそれがありません。

では、なぜ安全な場が形成されないのか。

理由はいくつかあります。

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1)「安全な場」の重要性に気づかない

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齋藤 秀樹

株式会社アクションラーニングソリューションズ 代表取締役 一般社団法人日本チームビルディング協会 代表理事

富士通、SIベンダー等において人事・人材開発部門の担当および人材開発部門責任者、事業会社の経営企画部門、KPMGコンサルティングの人事コンサルタントを経て、人材/組織開発コンサルタント。

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