世の中なんてものは、しょせん「正直者がバカを見る」ようにできているのだ。
上記は、『汗をかかずにトップを奪え!『ドラゴン桜』流ビジネス突破塾』(三田紀房、大和書房)からの引用しました。
個人的に少し親交のある三田さんの新刊なので…と買ってみてパラパラ読んでいるのですが、なかなか役に立つことが書かれていますね。実際に売れているようですし。
タイトルといい、紹介した言葉といい、結構エゲつない、と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが
「冷静に事実を直視する」
訓練として、格好の言葉だと感じました。
「汗をかかずにトップなんて、汚い!」
などと、直情的に反発心を感じる人もいらっしゃるかもしれませんが…
何が汚いんでしょう?
汗をかかずにトップに上り詰める、なんと素敵なことじゃないでしょうか!
…心を「素」にして考えてみると、皆さんも本心はここにありませんか。
「汗をかかずにトップを奪う」ことを汚いと感じる方は、気をつけた方がよいと思います。
このような方は
・心の奥底に「汗をかかずにトップを奪えたらいいなあ…」という“ないものねだり”がある。
・今、その方自身が「自分は汗をかいている」と感じている。
・汗をかかずにらくらくトップに上り詰めたような人を見聞したことがある。
そんな状況と、「努力したら、した分だけ報われる」という美徳的考えが交叉し、自分がトップに立てていない現状を「ひがみ」として転嫁、そして「汗をかかない=汚い」感覚の中に培われている場合が多いですから。
もし、ホントにトップに立ちたいのであれば…
まずは、楽してトップに立てることを「いいなあ」「羨ましいなあ」と、“認める”ことが先ではないでしょうかね。
これを認めなければ、「汗をかいているけどトップに立てない」自分を心の中で正当化し、いつまでも「汗をかき続けてトップになれない(ならない)」自分ができるだけですから。
実際、楽してトップに立てることはほとんどなく、どこかで汗をかかなければいけません。
とはいえ、「単純な汗」をかき続けるのは疲れる…そこから「もっと楽して物事を処理したいな」という感情が生まれ、知恵が生まれる。
単純労働をし続けることが嫌いな僕の知恵の発露は、ここにあります。
また、知恵を生み出す最中は、大変な人には大変と感じる時間でしょう。ある意味「汗」といえます。
世の中は「正直者がバカを見る」。
この言葉に続き、『汗をかかずにトップを奪え!『ドラゴン桜』流ビジネス突破塾』では、次のような文章があります。
いくら「こんな社会は間違っている!」と正論を吐いたところで、世の中は一ミリも動かない。
(中略)
たしかに、正直といえば聞こえはいい。だが、要するにそれは従順すぎるということだ。そして疑うことを知らないということだ。いや、なにもかも人任せにしているということなのだ。自分の目で見て、自分の足で調べ、自分の頭で考え、自分で判断を下すという大切な作業を、すべて放棄しているのである。
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2008.01.07