戦略的購買とリワイヤリングという一橋イノベーション研究所の西口教授の話にインスパイアされ、今まさにその転換期であるというお話です。
「リワイヤリング」については「戦略的購買」や「協働」の実現にも関係します。これは未来調達の牧野さんがよくおっしゃっていることですが、サプライヤと自社のコンタクトポイントを見える化し、複合化することが重要だというのは正に「リワイヤリング」そのものです。これは従来であればサプライヤと自社の営業と購買、それも担当間のコンタクトが中心だったものを複合化し、範囲を広げることでコミュニケーションを良くし、サプライヤとの関係性作りにつなげていくこと。営業-購買だけでなく生産管理、製造、生産技術、品質管理、開発、企画などの他部門間、また担当、課長、部長、マネジメントなどの多階層間にネットワークを広げるということです。
正にサプライヤとの関係やネットワークを「リワイヤリング」することにつながります。
「戦略的購買」も「リワイヤリング」というネットワーク論も決して新しい概念ではないかも知れません。またこのような手法はどちらかと言えば協力会システムやCFTなど日本企業が得意としてきた手法、概念です。しかしソーシャルメディアやIoT(モノのネットワーク化)という世界が進展する中でも、実はこのような原点回帰の方向が現在求められている、ということがとても興味深く感じています。
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2009.02.10
2015.01.26
調達購買コンサルタント
調達購買改革コンサルタント。 自身も自動車会社、外資系金融機関の調達・購買を経験し、複数のコンサルティング会社を経由しており、購買実務経験のあるプロフェッショナルです。