調達購買人材に必要なスキルは大きく三種類に分類されます。
例えば樹脂部品であれば射出、ブロー、真空成型の大きく三種類の成形方法がありますが、これらの成形がどのような設備でどのような工程が行われるのか理解しておくことは最低限必要です。それにより図面から樹脂部品がどのような工法で作るのが適しているか、また対応可能なサプライヤがどこなのか、概算のコストがいくら位なのか知ることができるのです。
あなたの社内の技術者は必ずしも購入品の製造技術を理解しているとは言えません。購入品がどのような工程を経て作られているのか、またそれがどのような工場や設備で作られているのか、イメージができることで社内の技術者に対する技術的なアドバイスは少なからずできるのです。またこのようなスキルを習得するためには多くの経験は必要ありません。必要なのは現場を見ることです。「現地現物」の確認がバイヤーに求められる最低限必要な専門知識を育成するのに役立つことなのです。
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2009.02.10
2015.01.26
調達購買コンサルタント
調達購買改革コンサルタント。 自身も自動車会社、外資系金融機関の調達・購買を経験し、複数のコンサルティング会社を経由しており、購買実務経験のあるプロフェッショナルです。