世の中、何が真実なのかを見極めることは、なかなか難しいですね。 あまりにも膨大な情報が発信されており、その中から優良な情報を選択し、ある出来事の背後にある真実を見極めようとするのだが、本当にそれが正しいのか、それは真実なのかどうかは分かりにくい。 筆者の体験を元に真実の見極め方を探ってみましょう。
最終日の夜に、地元の精密機械製造会社の中国人社長が、日本人関係者10名ほどを招いて宴席を設けてくれた際、乾杯の音頭をその社長が取ってくれました。「さー。島の問題はお互い脇に置いといて、それ以外の話題で今宵は多いに盛り上がりましょう!」と切り出してくれたお陰で、日本人スタッフの緊張感は緩和され、場は和み、その後は度数45度、強烈に強い白酒をまわし飲んで、最後は日中入り乱れて皆でカラオケで夜遅くまで歌い合いました。
また、その宴席には、顔見知りの市役所の中堅幹部の一人がこっそりと来てくれていて、小生の席に立ち寄って、耳元で「こんな状況の中、よく断念せず無錫まで来て頂いて、大変感謝しています。 市の幹部は、状況が状況なのでこの席には参加できないが、「呉々も三宅先生にはよろしく」と申しておりました」と言ってくれたのです。
これは筆者のちっぽけな体験でありましたが、帰国後、多くの友人や取引先から「危ない目にあったでしょう?」と言われたり、また、改めて日本のメディアの中国への論調が変わっていない状況を目の当たりにすると、日本のメディアからの情報だけを頼りにしていると、やはり真実を片面だけからしかとらえられないのではないかという思いを強くしました。 メディアが報道している内容も真実なんでしょうが、小生が体験したことも間違いの無い真実であります。
世の中の出来事というのは、ひとつの局面だけで「それはこうである」と判断できるような単純なものではなく、思った以上に複雑であって、色々な切り口から出来事や物事を見つめないと本当の姿を見誤るということは言えると思います。
やはり、いかなるメディアや第三者を介在させずに、自分自身自らが現場に行って、直接自分の目と耳と鼻と肌と直感で感じて得たあらゆる情報や体験、空気感などを頼りに、真実に直面しようという姿勢を忘れてはいけないのではないでしょうか? そうすれば少しでも真実に近づくことが出来るのではないかと思っています。
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