サッカー日本代表に見る戦略論・人間論

2013.06.26

経営・マネジメント

サッカー日本代表に見る戦略論・人間論

野町 直弘
調達購買コンサルタント

サッカー日本代表に見る戦略論・人間論と企業におけるマネジメント手法の共通点とは?

今回このテーマを取り上げたのは相手にあった戦略を用意しなくてはならないということだけを言いたかったからではありません。その当時の岡田監督のリーダーシップ、判断、またそれに対して特に大きな声でクレームをつけることもなく今も選手を続けている三浦選手の人間的な大きさ、すばらしさに改めて感心したからです。

岡田監督は今でも三浦選手の代表外しの件でネット等ではバッシングをうけています。そういう全てのことを含めて自分で最適なやり方を決断し追求したということはリーダーとして素晴らしい責任の取り方です。フランス大会では結果は出ませんでしたが、前回の南アフリカ大会では結果を出しました。企業のマネジメントにもここまで責任を負い決断をするリーダーを求めたいものです。

一方で三浦選手ですが、彼は今も現役を続けています。彼自身フランス大会で代表を外されたことは本当に悔しいことだったでしょう。けれども「何か足りなかった」と感じていたのでしょう。
ですから岡田監督を批判するような発言もありません。それは現在までも続いています。その「足りなかった何か」を埋めるべく今も日々きつい練習に耐えながら自分に厳しくし、その三浦選手をチームが求めているから現役が続けられているのです。企業のミドルマネジメントにも共通する求められる資質と考えます。

2人に共通することは自分が置かれている立場や実力を客観的に認識・理解した上で、そのポジションにあった戦略を持ち、決断、実行を続けていることです。これは単にサッカー代表の話ではなく、企業や自分達の行動につながるものです。
「世界一を本気で目指す!」それはそれでよいでしょう。ただ「こんな筈ではなかった。」で終わらせていしまってはいけないのです。「慢心」と「失敗」それに対する「言い訳」が蔓延しすぎている世の中で、
この2人の生き方は本当に素晴らしいと改めて感じた次第です。

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野町 直弘

調達購買コンサルタント

調達購買改革コンサルタント。 自身も自動車会社、外資系金融機関の調達・購買を経験し、複数のコンサルティング会社を経由しており、購買実務経験のあるプロフェッショナルです。

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