「海外調達は難しい」や「グローバル調達は難しい」というキーワードを最近よく聞きます。しかし私にはピンときません。しかし唯一海外のサプライヤとの付合いで日本と大きく異なる点があります。 それは「買う側のプレゼンスの低さ」です。
そもそもサプライヤとは両想いであるべきです。
また最初は派手な売り込みや低価格、高品質などのStimulateな関係から取引がスタートすることもあるでしょう。それはValueを共有する関係にならなければ長続きしません。しかしロールを分担し合うという関係性ができているバイヤー企業がどれだけあるでしょうか。
ロールを分担するということの根底にはイコールパートナーの意識が欠かせません。企業としてそれを実現するためにはまずはトップがそう考えなければなりません。もちろん部門としてもそうですし、バイヤー個人もそうです。
口では「イコールパートナー」と言いながら実は知らず知らずのうちに「買ってやっている」意識が入っていないでしょうか。
海外に赴任している方曰く、中国のサプライヤは「YYさんのため」という意識が日本よりも強いとのことです。一緒に井戸を掘った人間に対する信頼は日本以上のモノがあるとも言います。
正にサプライヤマネジメント=対人進化論=恋愛も同じなのだと感じる今日この頃でした。
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2009.02.10
2015.01.26
調達購買コンサルタント
調達購買改革コンサルタント。 自身も自動車会社、外資系金融機関の調達・購買を経験し、複数のコンサルティング会社を経由しており、購買実務経験のあるプロフェッショナルです。