あるバイヤーの方から紹介されて鶴田国昭さんの「資材管理が経営を変える」(日本資材管理協会発行)という本を読みました。
バイヤーは自社とサプライヤの間で仕事をしているのですから、トレードオフや
ウインールーズの関係の中で判断や調整をする機会が多くあります。そういう時に何を判断基準にするのか、これが正にコモンセンスなのです。
例えば東日本大震災の時に共通の価値観を持つことの重要性が叫ばれましたが、私はその共通の価値観のベースになるものが正にこの「カスタマーニーズ」と「コモンセンス」なのでしょう。何か判断する際に多くの情報を収集した上でどのような判断をするのがカスタマーニーズに答えられるのか、それを考える力がコモンセンスだからです。
人材育成や教育について考える時にバイヤーには様々なスキルが必要となります。
しかし一番欠かせないのはカスタマーニーズを理解している、または理解するための活動を行っていることでありそのためには仕事のやり方や意識を変える必要があるかもしれません。
一方で、例えばコスト分析の手法や業界動向の調査、交渉のため計画づくりなどのハードのスキルはコモンセンスがあれば短期間に培うことが可能です。
コモンセンスはあらゆる時代において共通するモノと時代によって多少変化する
モノがあります。時代によって変化するモノについてはアンテナを高く保ちながら意識してその時代にあったコモンセンスに磨いておくことが必要となります。
いずれにしてもとても共感できる深いことをこの本から教えていただきました。
もしご興味があられる方は是非ご一読ください。
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2009.02.10
2015.01.26
調達購買コンサルタント
調達購買改革コンサルタント。 自身も自動車会社、外資系金融機関の調達・購買を経験し、複数のコンサルティング会社を経由しており、購買実務経験のあるプロフェッショナルです。