技術力は、『知識 X 経験』 を実践する

2013.02.22

開発秘話

技術力は、『知識 X 経験』 を実践する

喜田 真弓

ソフトウェア・パッケージを販売するアシストには、いくつかのオリジナル・ブランド商品がある。「監査れポータル」がその一つだ。

「2007年当時は、日本版SOX法の施行前で、日本国内においても前例がなく、お客様としてもどこまでの対応をすれば良いかがわからないという状況でした。そんな中で、フィールド業務だけではなく、商品への機能追加計画、開発、サポート、アシスト取扱製品を含む担当外の他製品との連携など、さまざまな業務をこなさなければならず、またアシストとして初めてのパッケージソフト開発でしたし、西日本支社で立ち上げて成功すれば東日本も含め全国にも展開するという使命もありましたので、プレッシャーはかなり大きなものでした」と平沼。また、これまではデータベースという製品単位でのお客様とのお付き合いだったのが、「内部統制業務の支援システム」という位置付けとなり、実装など1人何役も担当しなければならなくなったのだから、そのプレッシャーは相当だったはずだ。

しかしそのタスクは、結果的に平沼にとってやりがいのあるチャレンジになった。

「前例がなかっただけに、どんどん突き進めていって前例を創り出していけたのは、とてもやりがいがありました。これまでの担当業務は、ほとんどの内容が、ほぼ1人ないし2人で完結できるような業務でしたが、監査れポータルが関連する業務は単独ではできないことばかりです。社内のいろいろな方々に協力していただかなければ成し遂げることができず、そのためそれまであまり接することがなかった方々に協力していただきました。西日本だけではなく、東日本、中日本と、全国の方々と接し地域や組織をまたがって皆さんに協力していただきながら仕事ができたので、本当に楽しかったです」。そしてなによりも商品の立ち上げの成功によって、協力してくれた人たちの期待に応えるような結果を残せたという実績が、平沼に大きな達成感を与えた。

企業の内部統制は、システムの構築が完了すればそれで終わりというわけではなく、その後も継続的に取り組まなければならない業務でもある。

「監査れポータルをご利用いただいているお客様とは、構築が完了した後も内部統制業務に関する相談や、その後の状況についても教えていただけたりと、半年から1年という期間で関わらせていただくことが多くあるのもとてももやりがいを感じています。また、監査れポータルという単体の製品だけではなくその他の監査対象の業務システムを含む内部統制対応の業務システムという大きな単位でご支援させていただけているので、とてもやりがいがありますし、責任感をもって担当させていただいています」

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