参議院選挙における躍進、自民党との対立、代表辞任問題を経て政権獲得を目指す民主党の代表である小沢一郎氏のリーダーシップについて考えてみたい。
5. 人間味
小沢氏は論理的なだけではなく、人としての「人間臭さ」を持っている。人情の厚い東北出身の政治家であることもあって、良い意味で、憎めない、あるいは、愛されるべき「オヤジ」的な存在である。生活第一主義を掲げ、農業保護を進めるなど、国民の感情に配慮した姿勢が目立つ。
6. 説得力
小沢氏の断固とした姿勢は言葉による説明がなくても重く受け止められ、不思議な説得力を持つ。「消費税率を引き上げなくてもやっていける」と言われれば、根拠はなくても、「頑張って欲しい」と思う国民は多いだろう。「できる」か「できない」かの議論では「できる」という主張が有利である。能力や実績による裏付けがあればさらに強力になる。
リーダーとしての小沢氏に求めれるのは説明する力であろう。自民党との違いを明確に、かつ、論理的に示して、民主党の組織内部や国民から支持を得ることができれば民主党が自民党に代わって政権を担うこともあるのだろう。
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