世代間対立の原因は、中高年の待遇と、彼らの能力や貢献度の関係が見えないことだ。
以前から指摘があるが、教育現場にももっと高齢者を活かすべきである。新卒で教員になった若い先生達にとっては、ビジネスならよくいるレベルの文句言いの人達が“モンスター”に見えてしまうし、進路指導といっても事業の仕組みも会社の組織もよく分らない。聞き分けのない子供達を、どのようにマネジメントしていいか難しいだろう。そのような点での能力不足は、いまさらどうしようもないのだから、社会経験豊富な高齢者に助けてもらえばよい。うるさい親や子供には、一喝してもらう。実社会を語れるのだから進路指導にはうってつけだし、昔話は貴重で面白いコンテンツだ。何よりも、自信をなくし、萎縮している先生達を勇気づけ、学びにもなるはずである。
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高齢社会
2013.08.06
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2015.12.11
NPO法人・老いの工学研究所 理事長
高齢期の心身の健康や幸福感に関する研究者。暮らす環境や生活スタイルに焦点を当て、単なる体の健康だけでなく、暮らし全体、人生全体という広い視野から、ポジティブになれるたくさんのエビデンスとともに、高齢者にエールを送る講演を行っています。