社会からいじめを少なくしていく、そのためには、ありとあらゆることをしなければいけません。 ここでは、「自尊感情」を育むことを、その方法として取り上げました。何かのヒントになれば幸いです。
少なくとも、「私、甘やかせてないかしら…」と心配する保護者の方は、子どもへ積極的に関与する姿勢が見えますので、意識して「褒める」自分を作っていくほうが、子どもの自尊感情向上につながると思います!
また、自尊感情の向上は、学力向上に直結します。
何より、勉強しようとする姿勢が育まれますから。
親野智可等さんも同じことを仰っていました。
今年新規開講した、Z会の中学準備コースも、自尊感情の育成による学力向上を意識し、「できた!」って気になりやすい(かといって簡単でもない)問題をそろえました。
結果、到着した答案の感想欄で「品詞が難しかったけれどこれのおかげでできるようになった」なんて、小学6年生の声がかかれていると、こちらが意図した通り!と思うわけで。
さらに、自尊感情の向上のため、1人の子どもへの働きかけ、だけではなく…
大人が創る社会全体で、育みたいと感じている態度を、3つほどあげます。
1.子どもに対しては、「勉強ができる」以外の「いいところ」をどんどん褒めよう!
まあよく言われることですね、「勉強ができる」以外の「いいね!」を見つけて表現しよう、ってこと。
これだけ盛んに言われてても、子どもの自尊感情が低い、という結果が出てきているのであれば、まだまだ社会全体に(勉強以外の「いいところ」を褒める行為が)足りない、ってことなんでしょうね。。。
子どもが親切してくれたら、「ありがとう!」と元気にいいませんか?
子どもが社会のルールを守っているのに気づいたら、積極的に「いい子だねー」と声かけませんか?
一生懸命に絵を描いていたら「うまいねー」といいませんか?
お父さんお母さんと話している姿を見たら「家族仲良しだねー」と声かけませんか?
…
ほんのちょっとの大人社会からの積極性で、子どもはどんどん、自尊感情が育まれます。
「褒める」だけではなく、「おはよう!」という挨拶だけでも、随分変わると思います。
2.「でしゃばり」を許容しよう!
「あっ、それ、私ならできます!」
「私はこんなことをやりました!」
こんな主張、大人社会では、何かしにくーーーい雰囲気、ありませんか?
「自慢」ととらえられて。。。
「自慢」は鼻につきます。
また、チームプレーをあたかも自分ひとりでやったかのように主張する「手柄の横取り」もダメです。
しかし…それを気にするが余り、「でしゃばる」(アピールする)ことが、必要以上に認められない風土が、日本社会にはある、そんな気がします。
「和」を尊ぶ日本人だけに。
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