異動や転職で新しい職場に移ったとき、「地雷」を踏んでしまうことってありますよね? こっちはまったく悪意はない、どころか丁寧にコミュニケーションをとっているつもりでも、相手が突然怒り出してしまう… 後から、「あの人に、ああいう言い方はダメだって…」とアドバイスされても後の祭り。 でも、ひょっとしたら、最低限の「法則」を知っていたら、避けられる「地雷」もあるかもしれません…
なんて、いざという「実戦」の場で使いこなすのが難しいので、4つに分ける方法論をお勧めしているのです。
したがって、さらなる細かいタイプ分けが知りたい人には、ソーシャル・スタイル以外の分類法をチェックしてはいかがでしょうか。
たとえば、「モチベーション・マトリックス」は、その人のやる気の源泉が
「感情にあるか、理屈が通っていることにあるか」
「意識の向く先が外部か、内部か」
の2軸による4分類です。
理性重視-外部 損得勘定
理性重視-内部 規範意識
感情重視-外部 承認欲求
感情重視-内部 好悪感情
これまた、タイプによって話の持っていき方を変えた方がコミュニケーションを上手にとれるのは容易に想像できるでしょう。
たとえば、「損得勘定」が強いタイプの人には、相手にとってメリットになることを前面に出せば、「ふんふん」と話を聞いてくれそう。
ところが、同じ話を「規範意識」が強いタイプ、要するにモノゴトが「正しいか、正しくないか」で判断するタイプにしたら、思わぬ地雷を踏みそうです。
キミは何を言っているのかね。ビジネスというのは、損得よりも「顧客の創造」に
最終的な目的があってだねぇ。そのためにお客様の満足度が…
なんて。
●相手がピンポイントでわかる「組み合わせ」
そして、この4タイプの分類法は、組み合わせて使えるところにミソがあります。
というのは、モチベーション・マトリックスは、「動機の源泉」という人間の価値観の深い部分に基づく分類ですが、ソーシャル・スタイルは、その名の通り「ソーシャル」=他者とのつながりですから、比較的表面的なコミュニケーションの取り方によって分類しています。
ということは、これを組み合わせれば相手の分類の精度は飛躍的に高まります。
つまり、同じ「損得勘定が強い」タイプの人に話すときも、
野心的(driving)なソーシャル・スタイルをとる人には、こういう話し方を…
開放的(expressive)なソーシャル・スタイルの人には、別の話し方を…
と使い分けると言うことです。
気付けば、4タイプ x 4タイプ=16タイプのかなり細かい分類ができて、これならば相手にあわせたコミュニケーションがやりやすそう。
ちょうど4月ということもあり、移動や転職、あるいは就職で新しい職場で働き始めた方も多いことでしょう。
思わぬ地雷を踏まずに、良好な人間関係を築く際にお役に立てください。
【ソーシャルスタイルによる分類と上手に付き合うコツ】
●野心的(driving)
良く言えば「しっかりしてる」、悪く言えばワガママ。効率的に物事をテキパキと進めるのが好きなせいで、人からはちょっと取っつきにくいと見えることも。
野心的(driving)と上手につきあうコツは、無駄話で時間を使わず要点をズバリと話すことです。
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