ニールセン・ネットレイティングスから日本のFacebookの利用者数が1,000万人を突破、ネットユーザーの17%に達したと発表されたのは、今年の秋のことだ。
こう見てみると、ただのオヤジのひとつの投稿が『4100いいね&1885シェア』を獲得するなんて、やはり奇跡的なのだと思う。特に、「1885シェア」というのは、ソーシャルメディアの在り方を語る上でも面白い題材な気がする。
私がFacebookに取り組み出しのは、今年のゴールデンウィーク明けの5月中旬。そこから7ヶ月で、『4100いいね&1885シェア』を獲得するに至った。20年近くマーケティング業界に身を置いているものとして、この社会への御礼方々、『4100いいね&1885シェア』現象を自分なりに分析してみた。
インフォグラフィック時代のコンテンツパワー。
当然のことながら、1にも2にも、コンテンツの力である。
この「プロとアマの図」を作成された永田豊志(ながた・とよし)氏へ改めて感謝。元記事は、ビジネスメディア誠「理想の時間割は大事なものから“トップオフ”」から。拝借の事後承諾をいただいた吉岡編集長にも重ねて感謝である。
ご存じのように、TwitteやFacebookを活用してのコミュニケーションは、ダラダラとした長い文章とは相性が悪い。絵も言葉も、「センス一発」の時代になったと言っても過言ではない。ますます、その傾向は、強くなっていく気がしている。
難しいビジネスネタも、パワーポイントやイラストレーター等のアプリケーションで作った図解ではなく、手作り感漂うグラフィック処理がものを言う時代。そういうインフォグラフィックの観点においても、この「プロとアマの図」は、良くできている。
シェアいただいた1885人のコメントには、「効果的なインフォグラフィックのソーシャルメディアでの広がりは、既に想像以上です。」という専門家の声や、「研修で使わせて貰う」「朝礼のスピーチで発表した」「机に貼った」などなど、ビジネスの現場での活用報告をたくさんいただいている。
プロもアマも、ビジネスに携わるすべての者が悩んでいることを、対比の構図でわかりやすくひとめでわかるものにする。それに「手作り」というひと手間を加える。この拡散したインフォグラフィックは、「社会的サービス精神」こそが、ソーシャルメディアでの成功の秘訣だということを教えてくれた。
社会性の高い人達の早期段階でのシェア。
『1885シェア』を時間を追って見てみると・・・拡散の具合が良くわかる。
18日の11時19分に投稿したが、最初にシェアされたのは、13時57分。お友達登録が1600人ほど居られる、東京でご活躍のIT系企業のI社長さんであった。数日前にも、バカネタをシェアしていただいてので、さもありなんと放置していましたが、、、その日の22時頃までには、自分のホームで良いつも積極的に投稿を続けてられているコンサルタントの方々や社長さん達のほとんどがシェアをしていただきました。その頃には、いいねの数は、1000人を越え、、、その頃には、ソーシャルメディアの専門家達の数人までもが、この投稿をネタにされるようになっているのがわかる。
次のページ7ヶ月毎日更新の拡散の土壌づくり。
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私的マーケティング論
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有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役
昭和30年代後半、近江商人発祥の地で産まれる。立命館大学経済学部を卒業後、大手プロダクションへ入社。1994年に、企画会社ペーパーカンパニーを設立する。その後、年間150本近い企画書を夜な夜な書く生活を続けるうちに覚醒。たくさんの広告代理店やたくさんの企業の皆様と酔狂な関係を築き、皆様のお陰を持ちまして、現在に至る。そんな「全身企画屋」である。