新宿２丁目のおねえさん（男）に人気の女性アーティストとは？

「ゲイタウン新宿二丁目のおねえさん（男）に人気のアーティストとは？」なんてサイトを発見した。ここに、ありかだく転載させていただく。
http://nakeru.blog23.fc2.com/?mode=m&no=1553

1位　マドンナ

スーパースターの上に、ゲイの世界にも造詣が深そう。誰にも媚びを売らない存在や生き方への共感が不動の１番になった要因だろう。

2位　槙原敬之

そう来たかぁぁぁ。誰もが納得。あまり深く考察するといろんな事件を蒸し返すことになるので、考察は自主規制。

・・・で、面白いのは、ここからである。

3位　松任谷由美
4位　中島みゆき
5位　松田聖子

新宿２丁目のおねえさん達の心をくすぐるのは、この辺の王道の女性アーティストなわけである。ミッツマングローブさんは、テレビ出演時に、松任谷由美ことユーミンをリスペクトしていると何度も公言している。
実際に、「ユーミンナイト」という新宿２丁目のイベントは、そのスジの人達には有名で、何年も続く恒例のお祭りらしいのだ。

「ほぼ日刊いとい新聞」の新宿二丁目のほがらかな人々。には、次のようなやりとりが掲載されている。
http://www.1101.com/2_chome/archive/2000-07-02.html

ヒデ→でも二丁目の人でユーミン好きな人ってとっても多いよ。
エンゾ→ユーミン、みゆき、マッキー。
一同→多いよね～～～！
テツ→そういえば椎名林檎がユーミンのを１曲カバーしたよね。「翳りゆく部屋」っていうの。自殺する歌。
ヒデ→うわぁ、ぴったり（笑）。

対談の中で出てくる「翳りゆく部屋」は、こんな歌詞がリフレインされる。

どんな運命が　愛を遠ざけたの♪
輝きは戻らない　私が今死んでも♪

２丁目のおねえさんたちには、ここが、ツボなわけである。ゲイとなる運命を選択した結果、一般の男性との色恋沙汰に制限が生まれている。そのジレンマを、劇的に歌い上げてくれているところに「わかってるぅ」となるのだろう。

ユーミンの「さみしさのゆくえ」という名曲には、こんな歌詞がある。

こんな私でもいいと　言ってくれたひとことを♪
今も大切にしてる　私を笑わないで♪

おねえさん達の気持ちになって聞くと、身につまされるのがわかる。ユーミンの書く歌詞は、いちいち、おねえさん達の「おんなごころ」をくすぐる。

ユーミンのヒットは、良くマーケティングで語られる。ファミリーレストランでの女性達の会話を盗み聞きして書いた歌詞は、田舎や郊外から、都心へ来た女性達のリアルな心情にシンクロするとか評されていたのも、今では懐かしい。