前回の記事では「購買部がない企業」のことを書きました。 つまり「バイヤー」と言っても企業によってその属する部署は様々です。 それだけではなく、世の中にはいろいろな種類の「バイヤー」「購買」があるのです。 ちょっと考えてみただけで4種類のバイヤーが思いつきます。
これらの4種類のバイヤーの業務はそれぞれ進んでいる点があります。
この点はこのバイヤーのやり方を学んだ方がいいよね、ということも言えます。
この中で私がこの先注目するのは「原料バイヤー」です。
従来実は多くの製造業ではメイン業務は非原料バイヤーと思われてきました。
しかし製造業の企業収益が原油価格に大きく左右されていることは事実です。
米国では、「サービスプロキュアメント」と言って数年前から「間接材バイヤー」が重要視されてきました。しかし、今年のISMのトレンドを出席者から聞いて分かったことは、米国は「原料バイヤー」がより重要視されつつある、ということでした。
実はこの領域は市況に合わせて価格を変化させる等の手法以外、あまり多くの管理手法やコスト削減手法が開発されていませんでした。
色々な考え方があるとは思いますが、今後は日本でも「原料バイヤー」の存在がかなり重要視されていくことでしょう。
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2009.02.10
2015.01.26
調達購買コンサルタント
調達購買改革コンサルタント。 自身も自動車会社、外資系金融機関の調達・購買を経験し、複数のコンサルティング会社を経由しており、購買実務経験のあるプロフェッショナルです。