IT業界において、もはや女性の営業担当者は珍しい存在ではない。
女性営業のメリットとデメリットはなんだろう。
「女性のほうが声のトーンや受けこたえがやわらかいので、電話などで最初のアポは取りやすいかもしれません。損しているかもしれないな、と思うのは、男性営業だとお客様と飲みに行って関係構築ができたり、弟分みたいにお客様から可愛がられる人もいますが、女性営業ではそこまでやるのはなかなか難しいですね(笑)。一緒にタバコを吸って、お客様と雑談ばかりしているかと思えば、気がついたら商談の話になっていて“あの◯◯の件、よろしくね”“OKです”なんていう男性ならではの仲良くなる方法を見ると羨ましいです」
國井が入社した時、同期女性は20人いたが、今残っているのは6人、そのうち営業は2人しかいない。「同期でのライバル意識というのはないですね。むしろ、同期には色々助けてもらっていることの方が多いです。でも最近は、既婚で子持ちの同期女子も多くなったので、夜一緒に飲みに行く機会が減ってるのがちょっと寂しいです」
自分は営業に向いていないのでは、と悩んだ時期もあったというが、今は「向いている!」と暗示をかけているという國井。14年間、営業ウーマンとして続いているのは、自分が思い描いた通りに仕事が進められた時の気持ち良さがたまらないからだという。
「それは、計画した通りにではない、というのがポイントですが(笑)。例えばどうやってアシストの技術サポートをアピールするか。コスト以外のところで差別化をしたいと思っても、なかなか気づいていただけない。説明だけでなく、Webサイトでのデモを見ていただいてその使いやすさをアピールしたり、とか。試行錯誤のプロセスが多い時ほど、うまく行った時は“よし!”という感じです」
バレエが趣味で、おっとりとした女性に見える國井の信条は「成せば成る」と意外にも男らしい。
「私は根が頑固、わがままだと思っていて、どちらかというと、自分の意見を貫き通したい、思うように進めたい、と思うタイプ。もちろん、納得すればころっと意見を改めたりもします。落ち込む時はひとりでとことん落ち込んで、くよくよすることもありますが、だいたい1時間くらいすると落ち込んでいることに飽きるか、そんな状況が客観的に可笑しく思えて前向きになれたりする時が多いんです。こと仕事に関しては、年々男性っぽさが増しているかもしれません(笑)。外見はより女性らしく見えるように、日々精進します」
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