国内店舗の売上が二年連続で減少。不調に喘ぐウォルマートが、起死回生を賭け、今、店舗+ウェブ+モバイルの戦略に乗り出す・・・。
ウォルマートによる買収が発表された直後、ラジャラマン氏はコズミックス社の公式ブログに上のように書きました。『ソーシャル・アイデンティティ(ソーシャル・メディア上に表現され、組み立てられる個々のアイデンティティ)を軸に、店舗、ウェブ、モバイルを融和したショッピング・エクスペリエンスを築くこと』が、ウォルマートが同氏に課した課題ということになるのでしょうか。
ウォルマートにソーシャルを足すと何ができるのか?・・・その答えはまだ不透明ですが、ハリナラヤン/ラジャラマン両氏が率いるコズミックス/@WalmartLabsの行方が、ソーシャル時代におけるウォルマートの未来を背負っているといえそうです。この二人の天才の力を借り、ソーシャル時代の波に乗ることが、起死回生を賭けたウォルマートの「最後の一手」であり、これに失敗すればもう後はない、という切羽詰ったところにまで来ているのかもしれません
続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。
- 会員登録 (無料)
- ログインはこちら
ソーシャル
2011.04.27
2020.06.16
2020.07.02
ダイナ・サーチ、インク 代表
ダイナ・サーチ、インク代表 https://www.dyna-search.com/jp/ 一般社団法人コア・バリュー経営協会理事 https://www.corevalue.or.jp/ 南カリフォルニア大学オペレーション・リサーチ学科修士課程修了。米国企業で経験を積んだのち、1982年に日米間のビジネス・コンサルティング会社、ダイナ・サーチ(Dyna-Search, Inc.)をカリフォルニア州ロサンゼルスに設立。米優良企業の研究を通し、日本企業の革新を支援してきた。アメリカのネット通販会社ザッポスや、規模ではなく偉大さを追求する中小企業群スモール・ジャイアンツなどの研究を踏まえ、生活者主体の時代に対応する経営革新手法として「コア・バリュー経営」を提唱。2009年以来、社員も顧客もハッピーで、生産性の高い会社を目指す志の高い経営者を対象に、コンサルティング・執筆・講演・リーダーシップ教育活動を精力的に行っている。主な著書に、『コア・バリュー・リーダーシップ』(PHPエディターズ・グループ)、『アメリカで「小さいのに偉大だ!」といわれる企業のシンプルで強い戦略』(PHP研究所)、『ザッポスの奇跡 改訂版 ~アマゾンが屈した史上最強の新経営戦略~』(廣済堂出版)、『未来企業は共に夢を見る ―コア・バリュー経営―』(東京図書出版)などがある。