新入社員の定着のためには、接し方やマネジメント手法の前に、世代間の徹底した相互理解が大切である。
六つ目は、良いところを発見して褒める力。才能やスキルにも影響力や推進力にも見るべきところがないとしても、人には必ず優れたところがあるわけですし、上位者にいじめられていたら余計にそれを見つけて褒める行為がオヤジを救うというわけです。
最後の七つ目は、飲みに付き合ってあげる力。たまには飲みながら話をしたいなあ、今日は飲んでストレス発散したいなあ、でも部下を誘って断られたらイヤだなあ、という上司に、一声かけるだけという簡単な技です。
新入社員の定着や育成にオヤジ世代が悩んでいます。が、割と一方的な世代論をベースにしたものが多く、それ故に相互理解への諦めが感じられるのも事実。世代が違えば育ってきた環境も違うので相互理解は簡単ではありませんが、それをすっ飛ばして方法を学ぶのが効果的だとは思えません。オヤジ世代も若者世代も、互いに耐性を磨いて何とか相互理解を図ることが定着と育成のスタートであります。
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2012.04.20
2012.05.09
NPO法人・老いの工学研究所 理事長
高齢期の心身の健康や幸福感に関する研究者。暮らす環境や生活スタイルに焦点を当て、単なる体の健康だけでなく、暮らし全体、人生全体という広い視野から、ポジティブになれるたくさんのエビデンスとともに、高齢者にエールを送る講演を行っています。