マツコ・デラックスさんにミッツマングローブさんに・・・テレビ番組では、あいかわらずゲイキャラが人気のようである。では、そのゲイ達が愛する女性アーティストって誰だろう?その結果は、なかなか、興味深い。
要は、ユーミンが炙り出したのは、郊外から出てきた女性達の、日常生活に浸食されることのない恋愛や生き方への内向的自意識である。良く考えてみると、その歌詞からは、リアルそうだけど、決してリアルではない自意識が見えてくる。今時の、ケータイ世代の女性達には、なかなか理解できない心情だろう。
新宿2丁目のおねえさん達は、日常生活に浸食されることのない自意識を、まんま生きている人達だと仮定すれば・・・ユーミンの描いていたリアルそうでリアルでない「おんなごころ」を持つ女性達は、平成の現在では、まんま2丁目のおねえさん達ということになる。リスペクトされて当然である。
世の中は、
「右」か「左」か、
「自由」か「平等」か、
「民主」か「自民」か、
「自国」か「世界」か、
二者択一の選択では、正しい答えが得られないことが明白になってきた。そういうニュースが日夜流れるテレビでは、2丁目のおねえさん達の、真っ当な言論が人気を得る。その言葉に説得力があるのは、「男」と「女」のあわいを生きている矛盾を抱えているからである。それこそが、2丁目のおねえさん達の持つ天賦の才である。
天才・ユーミンは、「美空ひばりが復興の象徴なら、私は、繁栄の象徴である」と言ったと言わないとかという伝説を持つ。繁栄の次の、「成熟の象徴」は、きっと、ケータイ世代が幅をきかせる時代の新宿2丁目に君臨することになるのだろう・・・。
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私的マーケティング論
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有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役
昭和30年代後半、近江商人発祥の地で産まれる。立命館大学経済学部を卒業後、大手プロダクションへ入社。1994年に、企画会社ペーパーカンパニーを設立する。その後、年間150本近い企画書を夜な夜な書く生活を続けるうちに覚醒。たくさんの広告代理店やたくさんの企業の皆様と酔狂な関係を築き、皆様のお陰を持ちまして、現在に至る。そんな「全身企画屋」である。