WWFジャパンとグローバル・フットプリント・ネットワークとの発表によると、日本人は、現在の所、地球2.3個分に相当する消費をしているという。 我々はこの数字をどう受け止めるべきだろう?
現時点では、消費行為におけるあらゆる資源消費、環境負荷について算出することは不可能に近く、複合的な要素を一つの指標に統合するには何らかの恣意性が入り事実が歪められがちである。たとえば、日本のエコロジカル・フットプリントで食料廃棄が課題になったのは、エコロジカル・フットプリントの構成要素が農林水産物とCO2排出量に限定されていることが要因であることも否めない。
率直に言って、こうした指標の網羅性、精緻性を高めるのは、現時点での技術では現実的でないし、実行性もそれほど高くはないので、目指すべき方向だとは思わない。それよりも、ざっくりと農林水産物とCO2排出量だけで見ても、我々は地球2.3個分の消費を現在している、今後は、個々人、各企業の生活、経済活動において、継続して地球1個分の資源消費で済むようにしていかなければならないということを常に頭のどこかに意識して行動していくのがエコロジカル・フットプリントの正しい使い方ではないか。それだけでもこの指標の意義、価値は重い。
中ノ森 清訓/株式会社 戦略調達 代表取締役社長
調達・購買業務に関わる代行・アウトソーシング、システム導入、コンサルティングを通じて、お客様の「最善の調達・購買」を実現することにより、調達・購買コスト、物流費用、経費削減を支援する傍ら、日本における調達・購買業務とそのマネジメントの確立に向け、それらの理論化、体系化を行なっている。
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