第三の開国と資材・調達・購買に望まれること

2011.01.08

経営・マネジメント

第三の開国と資材・調達・購買に望まれること

野町 直弘
調達購買コンサルタント

今年の資材・調達・購買のトレンド(大胆予想)

 今後はそうはいきません。

 モノを作る一機能としてどこをソース先として対応するか、それも常にソース先のマネジメントを最適化する、またその対応のスピードが求められるのです。

 これを資材・調達・購買部門が先頭にたって進めていく役割を担うのです。

 これからのバイヤーは広く深い知識やスキルが求められます。

 経営力、設計技術、生産技術、工程設計、稼働率管理、ソース先の調達管理や在庫管理もっと言えばソース先の経営者の見極め、従来であれば皆で多面的な評価をしましょう、でしたが、スピードがより求められる時代になってきてそれを一人のバイヤーができるようになることが求められてくるのです。

 またもう一つ重要視されるのはコミュニケーション力です。
英語(だけでなく他言語能力)はバイヤーにとっては必須になります。

 もっと重要なのは、単なるコミュニケーション力ではなくモチベート力です。
サプライヤや社内のステイクホルダーをマネジメントし、やる気を持たせる力は益々重要視されます。

こういう時代に我々コンサルティング会社が果たすべき役割はどうなるでしょうか?バイヤーの育成もそうでしょうし、このような広く深い知識・ノウハウを身につけさせるための仕組みつくりや、もし足りない知識・ノウハウがあった場合にそれを提供できるようなサービス、まだふわふわしていますが、このようなサービス、ソリューション、人材育成がより求められると考えております。

今年は資材・調達・購買部門の求められる機能の変化や期待に答えられるような存在を目指していきたいと考えています。

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野町 直弘

調達購買コンサルタント

調達購買改革コンサルタント。 自身も自動車会社、外資系金融機関の調達・購買を経験し、複数のコンサルティング会社を経由しており、購買実務経験のあるプロフェッショナルです。

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