あ、興味のあること、好きなことを、仕事にすることについて否定しているわけではもちろんありませんよ。 誰かからお金を頂戴するモノを生み出す「労働」をする際に、自分の「好き」という気持ちを必要以上に反映させてはダメ、ということです。 いや、必要以上というより、内心で“好きな仕事なんだから、なんだから…”と自分を抑え込む動きをしなければいけないでしょう。
Aくんは、自分の“好き”だけで突っ走っているために、第三者との共通言語である「具体案」がなかなかつくれない、そういったところですね。
学生さんを見ていると、こんなこともあります。
“私、人を助けることが誰よりも好きなんです、だから医者になりたいんです!”
その気持ちは結構なことだと思います。
しかし、このテの学生さんで、理系教科から逃げ回ったり、生き物を見る事がキライだったりする人もいるんです。そして挙句の果て“でもどうしても、医者になりたいんです!”と。。。
「いや、それは“どうしても医者になりたい”ってキレイな言葉をはいているだけで、残念ながら“どうしても医者になりたい”って気持ちじゃないから。」
医者であれば、具合の悪い人を治してナンボ、ですからね。
そして、「心底好き」であれば、労働にするため能力を磨き上げていくんです。
“好き”をそのまま労働化しようとするのではなくて。
よく、若い人に、「好きじゃない労働と思っても、しばらくの間は我慢してそれを続けろ」とか「労働そのものを好きになるよう努力した方がいいよ」とか言いますよね。
これはほんとにそうだと思います。
多くの若い人は、「好きな仕事をしていきたい」という気持ちだけで突っ走り、目的が「収入を得る」行為である「労働」についての概念を置き去りにしていますからね。
最後に。
「労働」の概念を身につけた人が、「好き」に走ると、とてつもなく優秀な仕事人になることは言うまでもありません。
続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。
- 会員登録 (無料)
- ログインはこちら
仕事
2012.01.12
2011.10.17
2011.10.16
2011.09.19
2010.12.04
2010.06.14
2010.05.09
2010.05.04
2010.04.17