「学生が職業や就職を意識するのが遅すぎる」ことが問題ではないか。中高生版のキャリアセンターの設置を提案したい。
これは、若者に職業・ビジネスについて学び、考える時間をもっとたくさん、大学を卒業する直前ではなく、もっと前から与えてはどうかという案ですが、大学を卒業した後に与える方法もあると思います。例えば、新規学卒者を採用する場合は3年間の有期雇用に限定する。学校を卒業したら全員が3年のインターンです。無期限の雇用契約が実質的に交わされる正社員の地位をどの業界・どの会社で獲得するかは、3年間の経験を踏まえて決めるというやり方。この場合には、若者の雇用を不安定にする側面があって、もちろん若者だけを不安定にするわけにはいきません。解雇規制を緩和し、全員がその不安定さをシェアする必要があります。
(初回2010年11月5日掲載)
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NPO法人・老いの工学研究所 理事長
高齢期の心身の健康や幸福感に関する研究者。暮らす環境や生活スタイルに焦点を当て、単なる体の健康だけでなく、暮らし全体、人生全体という広い視野から、ポジティブになれるたくさんのエビデンスとともに、高齢者にエールを送る講演を行っています。